こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!
「外装リフォームを検討しており、実際に見積もりをしてもらったけど、具体的に家のどの部分を指摘されているのか分からない……」
「外装は屋根と外壁だけじゃないの?」
とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
ご自宅のどこが悪くてどこを直しているのかを把握できないと、いざ外装リフォームを行っても不安を抱えたまま完工日を迎えてしまいかねません。
そこで今回は、 家の部位ごとの名称と役割 について解説していきます!
写真から見る部位ごとの名称
まず、家の写真から外装リフォームでよく耳にする部位を見ていきます。
上から順に
①屋根
②破風板
③軒天
④雨樋
⑤バルコニー
⑥シャッターボックス
⑦土台水切り
となります。
これらの部位について、順番に解説していきます!
①屋根
屋根は雨風や紫外線から住まいを守ってくれたり、室内の温度調整をしてくれたり、家の耐震性に大きな影響を及ぼしたりと、重要な役割を多く持っています。
屋根の形は多く存在しますが、代表的なものは下記の通りになります。
- 切妻屋根(きりづまやね)
- 寄棟屋根(よせむねやね)
- 方形屋根(ほうぎょうやね)
- 片流れ屋根(かたながれやね)
- 陸屋根(りく・ろくやね)
切妻屋根は傾斜面が2つと、棟(屋根面と屋根面が接合する部分)が1つある屋根です。開いた本を逆さまにしたような形をしています。
面が2つだけなので設置や補修におけるコストがかかりにくく、水はけが良いので雨漏りが起こりにくいという特徴もあります。
寄棟屋根は傾斜面が4つと、棟が5つある屋根です。三角形の面と台形の面がそれぞれ2つあるのが特徴です。
「傾斜面が4つ=東西南北すべてに面がある」ので、全方向の外壁を雨風から守ることができます。また、風にも強い耐性を持たせることもできます。
方形屋根は傾斜面が4つと、棟が4つある屋根です。四角錐でピラミッドのような形をしています。
三角の面が全方向にあるので、雨や雪を分散して流れ落とすことができます。
片流れ屋根は傾斜面が1つと、棟が1つだけの屋根です。1枚の屋根板を斜めに取り付けた形になります。
切妻屋根よりもコストや手間がかかりにくく、屋根面積が広いのでソーラーパネルの設置も容易にできます。
陸屋根は棟が存在せず、1枚の屋根板が地面と平行に設置された屋根です。雨水を流れ落とすために傾斜はほんの少しありますが、ほとんどまっ平らな屋根となっています。
そのため、屋上を有効活用できるマンションや高層ビルなどで用いられることが多い形ですが、一般住宅でも採用されることが多いです。
屋根のリフォームでは塗装工事、葺き替え工事、カバー工事のいずれかが行われます。
基本的には塗装で補修できる程度の劣化であれば塗装工事を行い、劣化が激しい場合は葺き替え工事かカバー工事のどちらかを行います。
②破風板(はふいた)
破風板は切妻屋根の妻側(正面から見ると屋根が「への字」の形をしている側)に張られた板のことです。
上の写真でいうと、屋根のすぐ下にある「への字」の板が破風板になります。
室内への雨風の吹き込みや、家の防火性能を高めるという役割を持っています。
破風板は塗装工事であったり、既存の木製破風板にガルバリウム鋼板を覆いかぶせるなどといった方法で補修します。
既存の破風板や破風板下地が劣化してボロボロになってしまっている場合は、破風板の交換工事を行います。
③軒天(のきてん)
軒天とは、外壁よりも外に出ている屋根の裏側(天井)部分のことを指します。
軒天ボードと呼ばれる軒天専用の建材が張られています。
写真では破風板のすぐ下の裏が軒天になります(くっついていますが、破風板=軒天ではありません)。
また、写真のようなバルコニーの裏側や玄関の天井も軒天です。
「外壁より外にある部分の裏側が軒天」と覚えてもいいかもしれません。
軒天には延焼を防いだり、屋根の内部構造を隠すといった役割があります。
軒天の補修では劣化が軽度であれば塗装工事、劣化が著しく進んでいる場合は張り替え工事が行われます。
また、「塗装できるほど綺麗な状態ではないが、張り替えないといけないほどのひどい状態でもない」といった微妙な状態の軒天に対しては、補強工事を行った上で新しい軒天ボードを重ね張りすることもあります。
④雨樋(あまどい)
雨樋は、屋根の上の雨水を集め、地上まで運ぶ役割を持った排水装置です。
写真では屋根のすぐ下に付けられたパイプが分かりやすいと思います。これは雨樋の一部になります。
パイプ(竪樋、たてどい)の上には軒樋(のきどい)、集水器という部材が設置されており、流れてきた雨水を貯め、竪樋に流し込んでいます。
そして、竪樋から地面の排水口に雨水が流れていきます。
雨樋を設置することで、雨水が屋根からそのまま軒下に落ち、外壁や基礎部分が汚れてしまうのを防ぐことができます。
もし外壁や基礎部分に劣化があれば、そこから雨水が侵入してしまうということになるので、建物内部に腐食が発生してしまう可能性も出てきます。そのため、雨樋は雨水による被害を未然に防ぐために大切な部位となります!
雨樋の工事では、破損箇所の補修や交換工事を行います。
雨樋は高所にあるため、普段から意識して見たり、ご自身でメンテナンスするといったことが難しい部位になります。
もし、詰まりやひび割れのような雨樋の異変に気づいたら、無理にご自身で確認しようとはせず、施工業者にご相談ください。
⑤バルコニー
バルコニーとは、戸外に張り出した屋根無しのスペースのことです。
バルコニーの役割は決まっていないため、洗濯物を干す場所であったりリラックスする場所であったりと、家によってその用途は様々です。
しかし、常日頃から雨風に晒されるという点は共通しているので、どんな用途であってもバルコニーの防水工事は欠かせません。
バルコニー防水工事ではウレタン防水、FRP(繊維強化プラスチック)防水の2種類があり、どちらもバルコニーに防水層を作るための工事になります。
ベランダとの違いは屋根の有無だけで、バルコニーは屋根無し、ベランダは屋根ありとなります。
⑥シャッターボックス
シャッターボックスとは、シャッター付きの窓を収納するための長方形の箱です。
写真だと、窓の上にある白くて細長い箱がシャッターボックスになります。
屋根や外壁は気にしても、シャッターボックスは普段なかなか目の届きにくい部位かもしれません。
しかし、シャッターボックスも他の部位と同じように、雨水や紫外線などで経年劣化してしまいます。特にシャッターボックスは経年劣化によってサビが発生してしまうので、ご自宅の外観が悪くなってしまいます。
シャッターボックスの補修では塗装工事が行われることがほとんどです。
⑦土台水切り(どだいみずきり)
土台水切りとは、外壁と基礎(家の土台)の間にある仕切りのことを指します。
写真を見ると、チョコレート色の外壁と灰色の基礎の間に白色の仕切りがあるのが分かるでしょうか。これが土台水切りになります。
土台水切りは、基礎部分や室内への雨水の侵入を防いだり、雨水が基礎部分に直接流れ落ちるのを防ぐといった役割を持っています。
もし基礎部分に雨水が侵入してしまったら、基礎部分が腐食して家全体の耐久性に大きく影響してしまうため、非常に重要な役割を持った部位となります。
土台水切りの補修工事では主に塗装が行われますが、あまりに劣化している場合は交換工事も行われます。
まとめ
以上、家の部位ごとの名称や役割について解説しました。
大切なご自宅で長く過ごすためには、いずれもメンテナンスが欠かせない大切な部位となっています。
納得がいき、心から満足できるリフォーム工事を行えるように、よくリフォーム工事で耳にするこれらの部位についてしっかりと把握することをおすすめいたします!
もし調べて少しでも分からないことがあれば、弊社にお気軽にご相談ください。