こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!
外壁の塗装工事を検討されている方の中で、「 クリア塗装 」という言葉をご存知の方はいらっしゃるでしょうか。
クリア塗装とは「顔料が一切配合されていない無色透明な塗料(クリア塗料)によって塗装すること」を指しており、クリア塗装を行うことでお気に入りの外壁材の色やデザインをそのまま残すことができます。
そのため、ご自宅の外観にこだわりを持った方々に人気な塗装方法となっています。
しかし、クリア塗装はすべての外壁材に行えるというわけではなく、塗装のための条件が複数存在します。
この条件を満たしていない外壁にクリア塗装を行うと、最終的な仕上がりが汚くなってしまう可能性があるため、ご自宅の外壁にクリア塗装を行うことができるかどうかをしっかりと把握する必要があります。
そこで今回は、クリア塗装のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います!
クリア塗装 とは?
クリア塗装とは、「無色透明な塗料(クリア塗料)を使用した塗装工事」のことです。
クリア塗料には顔料(着色剤)が一切配合されていないため、作り出される塗膜もまた無色透明となります。
クリア塗装は性能のためというよりは、「ご自宅の見映えを良くするため」に行われる塗装方法なので、塗膜の透明感が非常に重要視されます。
クリア塗装では基本的に下塗りは行われません。何故かというと、ほとんどの下塗り塗料には顔料が配合されているため、クリア塗装で中塗り・上塗りを行っても下塗り塗料の色がそのまま出てしまい、クリア塗装を行う意味が無くなってしまうからです。
クリア塗料は「下塗り無し」を前提として開発されたものが多いため、下塗りを行わないことによるデメリットはほとんどありません。むしろ、下塗りの工程を省略することで、全体的なコストや作業時間を少なくすることができるという大きなメリットがあります。
クリア塗装 を行うメリット
クリア塗装を行うメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 外壁材の色やデザインを活かせる
- 外壁にツヤを持たせることができる
- 下塗りを省略することで、かかるコストや工事期間を減らすことができる
- チョーキング現象が発生しない
近年の外壁材(窯業系サイディングボードなど)には、「タイル調」「レンガ調」「木目調」「石調」のような様々なデザインが用意されています。
施工前の状態でもかなり綺麗な外壁材が多く存在するため、「この外壁材を活かした家にしたい!」と思われる方も大勢いらっしゃいます。
しかし、通常の塗装工事だと着色塗膜によって外壁材の色やデザインが隠れてしまうため、理想通りの仕上がりとならない可能性がかなり高いです。
そういった方におすすめなのがクリア塗装です。クリア塗料が作り出す塗膜は無色透明なので、外壁材の色やデザインをほとんど隠さずに残しておくことができます。
さらに、クリア塗装によって外壁にツヤを持たせることで、高級感のある美しい仕上がりにすることが可能です。
こちらの写真は、塗装前の外壁とクリア塗装を行った外壁を比較したものです。
元は同じ外壁であるのにも関わらず、クリア塗装を行った外壁はまるで新品のような外観となったことがお分かりいただけると思います。
「外壁材を変えたくはないけど、家の雰囲気は変えたい!」という方にも向いている塗装方法となっていますので、お気に入りの外壁材がある方はぜひクリア塗装での施工をご検討ください。
また、前述の通り、「下塗りを省略できる」という点もクリア塗装のメリットです。
下塗りにかかる費用(材料費、作業費など)を削減し、全体的な工事期間を短縮することができるので、「可能な限り工事費用を抑えて、工事も早めに終わってほしい」という方におすすめな塗装方法だと言えます。
これはあまり大きなメリットではないかもしれませんが、クリア塗装を行った外壁は「チョーキング現象が絶対に起こらない」という点についても述べさせていただきます。
チョーキング現象とは「外壁に触れたときに外壁の色の粉末が付着する現象」のことです。このときに付着する粉末の正体は「顔料」で、雨風や紫外線によって塗膜の成分が分解されたことにより、顔料が粉状となって表面に現れたのです。
言い換えると、顔料が一切配合されていないクリア塗料であれば、チョーキング現象が発生することはあり得ないということになります。
ただし、チョーキング現象は塗膜の劣化が始まったことを示すサインでもあるため、チョーキング現象以外の症状に気を配らないと塗膜の劣化の進行を見逃してしまうので注意が必要です。
クリア塗装 を行うデメリット
反対にクリア塗装を行うデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 塗装できる外壁材が限られる
- コーキング部分には塗装できない
- 外壁の傷やひび割れを隠せない
まず、クリア塗装は「光触媒・無機・フッ素などでコーティングされた外壁材」に行うことはできません。
ここで言う光触媒とは、光が当たると強い酸化作用を起こし、汚れの除去や抗菌・防臭などの様々な効果を発揮する素材のことで、光触媒コーティング剤によって外壁をコーティングすることで、優れた低汚染性が期待できるようになります。
これらの特殊コーティングがなされた外壁材にクリア塗装を行っても、塗膜がすぐに剥がれてしまいます。コーティングによってクリア塗料の樹脂が弾かれ、下地に密着することができないからです。
このような外壁材は「難付着サイディング」と呼ばれており、塗装が非常に困難な外壁材として有名です。クリア塗料だからといって塗装可能となるわけではないので、もし難付着サイディングに対してクリア塗装を提案してくる施工業者がいたら要注意です。
その他にも、「コーキング部分」にクリア塗料を塗装することは不可能です。
コーキングの上からクリア塗装を行うと、コーキング材とクリア塗料の相性の悪さから、塗膜の汚れや割れ、剥がれなどの症状が発生してしまいます。
そのため、クリア塗装の場合はコーキングは「後打ち(外壁の塗装工事が完了した後にコーキングを行うこと)」となります。
クリア塗装の一番のデメリットが「下地の傷やひび割れを隠すことができない」という点です。
通常の塗装工事であれば、微細な傷やひび割れは着色塗膜によって隠されますが、顔料が配合されていないクリア塗料は下地の状態をそのまま出してしまいます。
コーキングによる補修の跡も丸見えとなるため、建物の見映えを良くするつもりで行ったクリア塗装によって、逆に汚い仕上がりになってしまいます。
下地の状態によっては、クリア塗装のために外壁の張り替え工事を行う必要があるという点がクリア塗装のデメリットとなります。
まとめ
以上、クリア塗装のメリット・デメリットについて解説させていただきました。
クリア塗装を行う条件として、「難付着サイディング以外の外壁材である」「下地の傷やひび割れが少ない」という点が挙げられます。これらの条件を満たしていない外壁にクリア塗装を行っても満足できる仕上がりとはならないので、そのことをしっかりと留意する必要があります。
クリア塗装を行うと、外壁材のデザイン性をさらに高めた素敵なご自宅にすることができるため、もし上記の条件を満たしているのであれば、ぜひクリア塗装を検討されてみてはいかがでしょうか。
ガイソー横浜港南店・町田店では現地調査を無料で行っておりますので、「自宅の外壁にクリア塗装を行えるかどうかを知りたい!」という方は、ぜひお気軽にご相談ください!