K様｜棟板金交換工事の工事工程
こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です！
今回は、棟板金交換工事をご依頼いただいたK様邸の工事工程をご紹介したいと思います！
棟板金とは、「棟（屋根の頂上にあり、複数の屋根面が接合する部分）に取り付けられる金属板」のことです。
屋根面の接合部分を棟板金で覆うことで、雨水が屋根内部に入り込んで雨漏りや腐食が発生してしまうといった事態を未然に防ぐことができます。
施工前のK様邸の棟板金には、「サビ」や「釘の浮き」、「コーキングの劣化」などの様々な症状が発生していました。
棟板金は金属製であるため、長期間にわたって雨風に当たり続けることでサビが発生する可能性があります。
棟板金のサビを放置すると、「腐食（化学反応によって表面の消耗や変質が起こり、金属が失われる現象）」が起こります。腐食が発生した棟板金は表面に穴が開いてしまうため、その部分から雨風が入り込む可能性が高くなります。
K様邸の棟板金には腐食はまだ発生していませんでしたが、棟板金の至るところにサビが見られる状態であったため、早めに補修工事を行う必要がありました。
棟板金の釘の浮きは、主に棟板金の熱膨張・収縮によって釘が押し出されることで発生します。
棟板金は貫板（ぬきいた）と呼ばれる下地材に釘を打ち付けることによって固定されているため、釘が浮くことで棟板金が不安定になり、強風によって飛散してしまいます。棟板金の飛散が発生すると、むき出しになった屋根面の接合部分から雨水が侵入したり、吹き飛ばされた棟板金が近隣住宅の屋根を傷つけてしまう可能性があります。
さらに、釘と棟板金の間に隙間が発生することで、雨水の侵入口となってしまうこともあるため、棟板金の釘の浮きは屋根の耐久性に多大な影響を与えてしまいます。
K様邸の棟板金には複数の釘の浮きが確認されました。浮いた釘が多ければ多いほど棟板金の飛散や雨漏りのリスクが高まってしまうため、早急に補修工事を行う必要がありました。
また、棟板金が複数取り付ける場合は接合部分にコーキング材を充填する必要があるのですが、経年劣化によってコーキング材に配合されている可塑剤が表面に溶け出してしまうこともあります。
コーキングの劣化によって棟板金の接合部分がむき出しとなることで、その隙間部分から雨水が入り込む可能性が高くなってしまいます。
K様邸の棟板金も、可塑剤の流出によってコーキングの厚みが減ってしまっている状態でした。
棟板金は基本的に「交換工事」によって補修されます。
既存の棟板金と貫板をすべて剥がし、それぞれ新品のものと交換する工法となります。
今回の棟板金の補修工事でもこちらの交換工事が行われています。
今回のK様邸の棟板金交換工事では、最初に棟板金の撤去作業が行われました。
バールなどの工具を使用しながら、1枚1枚丁寧に取り外していきます。
棟板金を撤去した後に見える木材が貫板となります。
棟板金の撤去が終わったら、続けて貫板の撤去作業も行われました。
このときに貫板の状態を確認し、もし雨漏りが発生していた形跡があれば追加で補修工事を行う必要があります。今回のK様邸の貫板にはそのような形跡が確認されなかったため、そのまま工事が続けられました。
貫板の撤去作業が終わったら、次に新品の貫板の設置作業が行われました。
屋根面の接合部分に貫板を配置し、釘で固定していきます。
今回の工事では、木製の貫板に替わり新しくプラスチック樹脂製の貫板を採用しています。プラスチック樹脂製の貫板は木製のものよりも水分を吸収しにくいので、雨水や湿気による劣化も発生しにくいという特長があります。
最後に棟板金の設置作業が行われました。
貫板に固定する際にステンレス製のビスを使用することで、サビによる劣化を未然に防ぐことができます。
棟板金の設置作業が完了したら、K様邸での棟板金交換工事は終了となります！
次回からはまた別の現場の様子をご紹介していきたいと思いますので、次回もお読みいただけると嬉しいです(*^^*)
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