フッ素塗料 のメリット・デメリット|費用・耐用年数について解説!

こんにちは☀
ガイソー山梨店です!

皆様は「フッ素塗料(フッ素樹脂塗料)」と呼ばれる塗料をご存知でしょうか?
フッ素塗料とは、その名の通り「フッ素樹脂を主成分として作られた塗料」のことです。
合成樹脂の中でもトップクラスの耐候性を誇るフッ素樹脂から作られたことで、フッ素塗料もまた優れた耐候性を発揮します。

フッ素塗料はシリコン塗料に劣らず人気を持った塗料で、塗装工事において広く用いられています。
シリコン塗料が「コストパフォーマンスの高さ」で人気であるのに対し、フッ素塗料は「耐用年数の長さ」によって高いシェア率を誇るようになりました。

今回のコラムでは、そんなフッ素塗料のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います!
外壁や屋根の塗装工事を検討されている方は、塗料選びの参考にぜひご覧ください!(*^^*)

フッ素塗料 とは?

フッ素塗料とは、「フッ素樹脂を主成分として作られた塗料」のことを指しています。

フッ素樹脂は「蛍石(ほたるいし)」と呼ばれる鉱物から作られた合成樹脂です。優れた耐熱性・耐摩耗性・絶縁性を持っていることに加えて、合成樹脂の中でもトップクラスの耐候性を誇ります。
そのため、医療機器や電子機器、自動車などの様々な分野で活用されています。

また、フッ素樹脂には「3フッ化型フッ素樹脂」と「4フッ化型フッ素樹脂」という2つの種類があります。
3フッ化型フッ素樹脂は「3つのフッ素と2つの炭素、1つの塩素」によって構成されているのに対し、4フッ化型フッ素樹脂は「4つのフッ素と2つの炭素」で構成されています。
後者の方がフッ素の数が多いことから、より優れた耐候性を持っています。
そのため、フッ素塗料の中でも4フッ化型フッ素樹脂を使用したものは高級かつ高性能な塗料であるとされています。

フッ素塗料は、前回ご紹介したシリコン塗料に劣らず人気な塗料であり、シリコン塗料を上回る性能を持っています。
そんなフッ素塗料のメリット・デメリットについて、これから解説していきたいと思います!


フッ素塗料のメリット

フッ素塗料を使用するメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  • 耐用年数が長い
  • 汚れが付着しにくい
  • 光沢が長持ちしやすい


耐用年数が長い

前述の通り、フッ素樹脂は合成樹脂の中でも耐候性に優れています。
そんなフッ素樹脂を主成分としているフッ素塗料もまた、塗料の中でトップクラスに優れた耐候性を誇ります

雨風や紫外線による塗膜の劣化が起こりにくいことから、フッ素塗料の期待耐用年数は約15~20年とかなりの長寿命です。
一度塗装してしまえば十数年にわたってメンテナンスフリーとなるので、フッ素塗料による塗装工事を希望される方も多いです。

汚れが付着しにくい

フッ素塗料が形成する塗膜は「親水性がある」という特徴を持っています。
親水性とは「水に馴染みやすい性質」のことで、親水性を持った塗膜に雨水が当たると、はじかれることなく薄い膜状に広がるようになります。
薄く広がった雨水が外壁の汚れの下に潜り込み、一緒に流れ落ちるようになる「セルフクリーニング効果」によって、外壁の美観を長期的に維持することができます。

また、フッ素塗料は絶縁性にも優れています。
帯電した塗膜が静電気を発生させると、空気中に漂うチリやホコリを引き寄せてしまう場合がありますが、フッ素塗料であれば静電気による汚れの付着を未然に防ぐことが可能です

光沢が長持ちしやすい

フッ素塗料は優れた耐摩耗性を持っていることから、「光沢が長持ちしやすい」というメリットがあります。
塗膜の耐摩耗性が低い場合、風に飛ばされてきた砂や小石などの衝突によって、塗膜の光沢が徐々に失われてしまいます。
しかし、耐摩耗性に優れるフッ素塗料であればそのような心配が必要ありません。新築のようにピカピカな外壁を長期間にわたってお楽しみいただけます


フッ素塗料のデメリット

反対にフッ素塗料を使用するデメリットとして、以下の2点が挙げられます。

  • 工事費用が高くなりやすい
  • ひび割れが発生しやすい


工事費用が高くなりやすい

フッ素塗料は塗料の中でも高性能であるが故に、「工事費用が高くなりやすい」というデメリットも持っています。
フッ素塗料を使用した塗装工事の相場は外壁1㎡あたり約3500~5000円とされています。シリコン塗料の相場が約1800~3000円であることを鑑みると、フッ素塗料はかなり高価であるように感じるのではないでしょうか。

しかし、前述の通りフッ素塗料の期待耐用年数は約15~20年であり、一度塗装を行ってしまえば十数年はメンテナンスの必要がありません。
そのため、安価で施工できるものの頻繁な塗り替え工事が必要となるウレタン塗料よりも、トータルの工事費用が安くなるという場合も多々あります

「メンテナンスフリーな住まいにしたい」という方は、フッ素塗料による塗装工事をおすすめいたします。

ひび割れが発生しやすい

工事費用の高さよりもむしろ、「ひび割れが発生しやすい」という点がフッ素塗料の大きなデメリットであると言えるでしょう。
フッ素塗料が形成する塗膜は柔軟性が低いです。そのため、建物の動き(振動や収縮など)に追随することができずに塗膜がひび割れてしまうのです。
塗膜のひび割れを放置すると、そこから雨水が入り込んで建物内部の雨漏り・腐食につながる恐れがあります。

外壁の材質がモルタルやコンクリートである場合、フッ素塗料を塗装するとひび割れが多発し、期待耐用年数までもたない可能性があります。
ご自宅の外壁材によってはフッ素塗料での塗装工事がおすすめできないこともあるので、気になる方は施工業者に相談するようにしましょう。


まとめ

以上、フッ素塗料のメリット・デメリットについて解説させていただきました。

フッ素塗料には「耐用年数が長い」、「汚れが付着しにくい」、「光沢が長持ちしやすい」といった様々なメリットが存在します。
合成樹脂の中でも特に耐候性に優れるフッ素樹脂から作られているので、雨風や紫外線への耐性を持った塗膜を形成できます。そのため、約15~20年にわたってご自宅の外壁を保護することができます。
さらに、親水性や絶縁性、耐摩耗性によって外壁の美観を長期的に保ちます。

しかし、フッ素塗料は「工事費用が高くなりやすい」、「ひび割れが発生しやすい」というデメリットも持っています。
フッ素塗料の期待耐用年数の長さを鑑みると、工事費用の高さはあまり大きなデメリットであるとは言えません。
しかし、ご自宅の外壁がモルタルやコンクリート製であった場合、フッ素塗料を塗装することで塗膜のひび割れが多発し、期待耐用年数までもたないことも考えられます。
そのため、フッ素塗料による塗装工事を検討されている方は、ご自宅の外壁の材質を考慮する必要があります

フッ素塗料での塗装工事を検討されている方は、今回解説したメリット・デメリットをしっかりと把握し、他の塗料と比較された上で選択するようにしましょう!(*^^*)

次回のコラムでは、ラジカル塗料のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
塗料選びの参考にぜひお読みください!

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