こんにちは☀
ガイソー山梨店です!
外壁の塗装工事において近年人気が高まりつつある「無機塗料」ですが、どの塗料を選べばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
塗料を選ぶ際、真っ先に注目されるのは「塗料メーカー」です。その塗料はどこのメーカーで取り扱われているのか、そのメーカーは他にどんな塗料を出しているのか、といったように、メーカー内で同じ種類の塗料を比較検討することで、ご自身の理想に合った塗料を見つけ出せる場合も多いです。
そこでこのコラムでは、 ガイソーの無機塗料 の特長についてお話ししていきたいと思います!
今回は「ガイソーウォール無機ACE」と「ガイソーウォール無機Z」をご紹介していきます。
ガイソーウォール無機ACE
ガイソーウォール無機ACEは「超高耐候性2液水性無機塗料」です。
この塗料には「ラジカル反応制御技術」が採用されています。特殊なコーティングが施された酸化チタン(白色顔料)と光安定剤(HALS)を配合することで、塗膜劣化の原因である「ラジカル」の発生や活動を無害化させることができます。
ガイソーウォール無機ACEは無機塗料に分類されていますが、実際はハイブリッド塗料(有機塗料と無機塗料を混ぜ合わせた塗料)に近い性質を持っています。
そんなガイソーウォール無機ACEの特長について、これからお話ししていきたいと思います!
ガイソーウォール無機ACEの特長として、以下の4点が挙げられます。
- 耐候性に優れる
- 汚れが付着しにくい
- 柔軟性の高さにより、ひび割れが発生しにくい
- 耐熱性のある塗膜を形成する
耐候性に優れる
ガイソーウォール無機ACEは「無機ポリマー」を主成分として作られた塗料です。
無機ポリマーとは「無機化合物(炭素を含まない物質)が鎖状に結合することでできた高分子」のことで、優れた耐久性・耐熱性を持っています。
さらに、無機ポリマーの結合は非常に強固であることから、紫外線の破壊エネルギーにも耐えられるとされています。
これらの点から、ガイソーウォール無機ACEの塗膜は紫外線や熱による劣化が起こりにくいです。
また、ガイソーウォール無機ACEは「ラジカル反応制御技術」が施された塗料でもあります。
ラジカルは酸化チタンと紫外線の反応によって発生する物質です。不対電子(本来存在するはずの対が欠けている電子)を持っているラジカルは物質として不安定であることから、自らの安定を図るために有機物の結合を切断して電子を奪おうとします。
「色あせ」や「チョーキング」、「防水性能(撥水性能)の低下」といった塗膜の劣化は、ラジカルによって塗膜内の有機物の結合が切断されたことが原因である場合がほとんどです。
そんなラジカルの発生・活動を防ぐために、ガイソーウォール無機ACEには特殊コーティングが施された酸化チタンと光安定剤(HALS)が配合されています。
特殊バリアー(ラジカルバリアー)で覆われた酸化チタンは紫外線との反応が起こりにくく、また、発生したラジカルをバリアー内に封じ込めます。
万が一ラジカルがバリアーを抜け出したとしても、光安定剤がラジカルを捕捉・無害化させます。
このラジカル反応制御技術により、ラジカルによる塗膜の劣化を未然に防ぐことができます。
無機ポリマーとラジカル反応制御技術が合わさることで、ガイソーウォール無機ACEは20年近くにわたってご自宅の外壁を保護し続けます。
汚れが付着しにくい
ガイソーウォール無機ACEには「セラミック」が配合されています。
セラミックは親水性(水との親和性)を有していることから、塗膜に当たった雨水が薄い膜のように広がります。
薄く広がった雨水が外壁に付着した汚れの下に入り込み、一緒に流れ落ちる「セルフクリーニング効果」が期待できます。
さらに、ガイソーウォール無機ACEは無機化合物を主成分としていることから、有機物を栄養とするカビ・藻が発生しにくいです。
カビや藻の発生・繁殖を抑制することで外壁の美観を維持できる上に、外壁材や塗膜の劣化を未然に防ぐことができます。
柔軟性の高さにより、ひび割れが発生しにくい
従来の無機塗料には「ひび割れが発生しやすい」というデメリットがありました。無機塗料が形成する塗膜は固く、建物の振動や収縮に追随することができないからです。
塗膜のひび割れを放置すると、そこから雨水が入り込んで建物内部の雨漏り・腐食につながってしまうことから、無機塗料の一番のデメリットであると言えました。
ガイソーウォール無機ACEは無機塗料に分類されていますが、実は有機成分も配合された「ハイブリッド塗料」でもあります。
有機成分の高い柔軟性により、頑丈かつ柔らかい塗膜を形成できるようになるので、ひび割れの発生を未然に防ぐことができます。
耐熱性のある塗膜を形成できる
ガイソーウォール無機ACEは炭素を含まない「無機ポリマー」によって構成されているので、火に触れてもまったく燃えません。
万が一、ご自宅や近隣住宅で火災が発生したとしても、耐熱性のある塗膜によって被害を最小限に抑えることができます。
ガイソーウォール無機Z
ガイソーウォール無機Zは「超高耐候性2液弱溶剤無機フッ素塗料」です。
無機塗料という分類ではありますが、従来のフッ素樹脂よりも耐候性に優れる「4フッ化型フッ素樹脂」と、無機成分と有機成分が混ぜ合わせて作られた「オルガノポリシロキサン」が配合されたハイブリッド塗料となります。
さらに、ガイソーウォール無機Zは「ラジカル反応制御塗料」でもあるので、ラジカルによる塗膜の劣化を未然に防ぐことができます。
ガイソーウォール無機Zの特長として、以下の4点が挙げられます。
- 耐用年数が長い
- 汚れが付着しにくい
- 柔軟性の高さにより、ひび割れが発生しにくい
- 耐熱性に優れる
耐用年数が長い
前述の通り、ガイソーウォール無機Zには「4フッ化型フッ素樹脂」と「オルガノポリシロキサン」が配合されています。
4フッ化型フッ素樹脂とは、「4つのフッ素と2つの炭素の結合によって構成されているフッ素樹脂」のことです。
従来のフッ素樹脂(3フッ化型フッ素樹脂)に比べてフッ素の数が多いことから、耐候性に優れるとされています。
一方、オルガノポリシロキサンはセラミックの主成分であるケイ素から作られています。セラミックは外部からの刺激や変化に反応しにくいので、オルガノポリシロキサンもまた環境変化の影響を受けにくいです。
耐候性に優れるフッ素樹脂と無機化合物が配合されたことで、ガイソーウォール無機Zは「超高耐候性」と称されるほどの耐候性を発揮できるようになりました。
さらに、ガイソーウォール無機Zには「ラジカル反応制御技術」が施されています。
特殊コーティングが施された酸化チタンと光安定剤(HALS)の配合により、塗膜を劣化させてしまうラジカルを無害化させることができます。
これらの点から、ガイソーウォール無機Zの期待耐用年数は約20~25年と非常に長いです。
十数年にわたってメンテナンスが不要となるので、安価だが頻繁な塗り替え工事が必要となる塗料(アクリル塗料、ウレタン塗料など)よりもトータルの工事費用を安く抑えられる場合も多々あります。
汚れが付着しにくい
ガイソーウォール無機Zに配合されているオルガノポリシロキサンは、セラミックによく似た性質を持っています。
セラミックのように親水性のある塗膜を形成するので、外壁に当たった雨水が薄く広がるようになります。広がった雨水が外壁に付着していた汚れの下に潜り込み、一緒に流れ落ちてくれる「セルフクリーニング効果」により、外壁の美観を長期的に保つことができます。
柔軟性の高さにより、ひび割れが発生しにくい
従来の無機塗料は固くて柔軟性に欠ける塗膜を形成するので、「建物の動き(振動や収縮など)によって塗膜がひび割れてしまう」というデメリットがありました。
しかし、ガイソーウォール無機Zにはオルガノポリシロキサン(無機化合物と有機化合物を混ぜ合わせてできた物質)が配合されているため、頑丈かつ柔らかい塗膜を形成することができます。
塗膜のひび割れを放置すると、そこから雨水が入り込んで建物内部の雨漏り・腐食につながってしまう危険がありますが、ガイソーウォール無機Zであればそのような事態を未然に防げます。
耐熱性に優れる
ガイソーウォール無機Zに配合されている4フッ化型フッ素樹脂とオルガノポリシロキサンは、どちらも優れた耐熱性を持っています。
そのため、塗膜に火が当たっても燃えることはありません。
万が一火災が発生したとしても外壁の延焼を未然に防ぐことができるので、火災に備えた家づくりをしたい場合はガイソーウォール無機Zでの塗装工事をおすすめいたします。
2つのフッ素塗料の比較
ここまでガイソーで取り扱っている無機塗料をご紹介してきましたが、2つとも似た性能をしているので「どっちを選べばいいのかわからない」という方も多いと思います。
この場合は「期待耐用年数」と「工事費用」のどちらを重視するかによって選択されることをおすすめいたします。
期待耐用年数の長さならガイソーウォール無機Z
期待耐用年数の長さで選ぶのであれば、ガイソーウォール無機Zがおすすめです。
ガイソーウォール無機ACEの期待耐用年数が約20年であるのに対し、ガイソーウォール無機Zは約20~25年とかなり長寿命です。
耐候性に優れる4フッ化型フッ素樹脂とオルガノポリシロキサンの配合や、ラジカル反応制御技術の採用などにより、塗膜の劣化を抑制して外壁を長期的に保護できるからです。
安価で施工したいのならガイソーウォール無機ACE
なるべく安価で施工したいという場合は、ガイソーウォール無機ACEによる塗装工事がおすすめです。
ガイソーウォール無機ACEは無機Zよりも耐用年数が短いので、工事費用も若干安くなるのです。
とはいえ、ガイソーウォール無機ACEの期待耐用年数は約20年であり、塗料の中ではかなり長持ちします。耐用年数が短いというのはあくまでガイソーウォール無機Zとの比較によるものなので、「無機Zのように高性能で、無機Zよりも安価な塗料」を希望される場合はガイソーウォール無機ACEをおすすめいたします。
まとめ
以上、ガイソーで取り扱っている無機塗料の特長についてお話しさせていただきました。
ガイソーウォール無機ACEには「耐候性に優れる」、「汚れが付着しにくい」、「ひび割れが発生しにくい」といった特長があります。
耐候性に優れる無機ポリマーとラジカル反応制御技術の複合により、20年近くにわたってご自宅の外壁を保護することができます。
また、ガイソーウォール無機Zは「耐用年数が長い」、「汚れが付着しにくい」、「ひび割れが発生しにくい」という特長を持っています。
従来のフッ素樹脂よりも優れた耐候性を持つ4フッ化型フッ素樹脂と、無機化合物と有機化合物が混ぜ合わされてできたオルガノポリシロキサンが配合されているので、「雨風や紫外線による劣化が起こりにくく、頑丈で柔軟性に優れる塗膜」が形成できます。
この2つの塗料は似た性能を持っているので、「期待耐用年数」や「工事費用」によって選択されることをおすすめいたします。
今回のコラムが無機塗料での塗装工事を検討されている方の参考になれば幸いです(*^^*)
次回はガイソーで取り扱っている遮熱塗料をご紹介していきたいと思いますので、ぜひそちらのコラムも合わせてお読みください!
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