日本ペイント株式会社の塗料 の特長について解説!

こんにちは☀
ガイソー山梨店です!


外壁塗装工事を検討しており、塗料についての情報を集めているといった場合、「塗料メーカー」に注目される方が多いのではないでしょうか。

ガイソーで商品を取り扱っているメーカーの一例として、「日本ペイント株式会社」が挙げられます。
日本ペイント株式会社は1881年に創業された塗料メーカーであり、建築用塗料・自動車用塗料・工業用塗料・船舶用塗料などの様々な塗料を製造・販売しています。

ガイソー山梨店では、主に付帯部の塗装工事で日本ペイント株式会社の塗料を使用しています。

このコラムでは、 日本ペイント株式会社の塗料 の特長についてお話ししていきたいと思います!
今回は「ファインパーフェクトトップ」、「ファインシリコンフレッシュⅡ」、「ファインウレタンU100」を取り上げています。

日本ペイント株式会社とは?

日本ペイント株式会社は1881年(明治14年)に創業された塗料メーカーです。
日本初の塗料メーカーであり、国内トップの売上高とシェア率を誇ります。
建築用塗料だけでなく、自動車・工業・船舶などの様々な業界向けの塗料を製造・販売しています。

日本ペイント株式会社は日本で初めて「ラジカル制御型塗料」を開発したメーカーでもあります。
2012年に販売開始された「パーフェクトトップ」は現在でも根強い人気を持つ外壁塗料で、日本ペイント株式会社の代表商品として挙げられることも多いです。

ガイソー山梨店では、主に付帯部の塗装工事で日本ペイント株式会社の塗料を使用するケースが多いです。
今回は「ファインパーフェクトトップ」や「ファインシリコンフレッシュⅡ」、「ファインウレタンU100」の特長についてお話ししていきたいと思います!


ファインパーフェクトトップ

ファインパーフェクトトップは「ターペン可溶1液ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料」です。
ターペン可溶は「弱溶剤系」という意味で、塗料用シンナーが溶剤として使用されていることを表しています。
普段あまり耳にしない言葉ですが、ターペンはテルペン油(松脂を蒸留することで作られる製油)から変化したとされています。

木部や鉄部、サイディング、モルタル、コンクリートなどの様々な素材に塗装できることから、付帯部への塗装工事への使用が推奨されています。

ファインパーフェクトトップ

ファインパーフェクトトップの特長として、以下の3点が挙げられます。

  • ラジカル反応制御技術により、耐候性に優れる
  • レベリング性が高く、仕上がりが美しくなりやすい
  • 作業性が高い

ラジカル反応制御技術により、耐候性に優れる

「ラジカル制御形」とあるように、ファインパーフェクトトップはラジカル制御型塗料に該当します。
塗料に配合されている酸化チタン(白色顔料)と紫外線が反応すると、「ラジカル」と呼ばれる物質が発生します。
ラジカルは塗膜内の有機物(顔料や樹脂など)の結合を切断するため、塗膜の劣化が進んでしまいます。
そのような事態を未然に防ぐために、「ラジカル反応制御技術」が施されている塗料がラジカル制御型塗料となります。

ファインパーフェクトトップには「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」が配合されています。
従来の酸化チタンよりも耐候性を向上させているので、紫外線との反応によって発生するラジカルの数を減らすことができます。さらに、塗膜内を漂う光安定剤がラジカルを捕捉・無害化させることで、ラジカルによる塗膜の劣化を抑制します

このラジカル反応制御技術により、ファインパーフェクトトップが形成する塗膜は紫外線の影響を受けずに長持ちするようになります

レベリング性が高く、仕上がりが美しくなりやすい

ファインパーフェクトトップには粘性調整が施されているため、高い「レベリング性」を発揮することができます。
レベリング性とは「刷毛や塗装用ローラーの跡の残りにくさ」のことで、高ければ高いほど滑らかな塗膜が形成されます。
高いレベリング性により、ファインパーフェクトトップを使用した塗装工事では美しい仕上がりが実現できます

ファインパーフェクトトップで塗装された庇
ファインパーフェクトトップで塗装された庇

作業性が高い

ファインパーフェクトトップには「転写強化剤」と呼ばれる添加剤が配合されています。
転写強化剤によって下地への付着性を強化することで、塗装時に「滑りにくさ」を感じるようになります。塗料が滑りやすいと、塗装用ローラーが意図せぬ方向に滑って仕上がりが汚くなってしまいますが、ファインパーフェクトトップであればそのような心配がありません。

また、転写強化剤の他にも「粘性調整剤」が配合されており、塗膜の「肉厚感」が得られるようになります
塗膜が厚くなると隠蔽性が向上するため、下地の傷やひび割れ、下塗り塗料の色などを綺麗に隠し切れます


ファインシリコンフレッシュⅡ

ファインシリコンフレッシュⅡは「超低汚染形ターペン可溶(弱溶剤)2液形アクリルシリコン樹脂塗料」です。
外壁だけでなく鉄部や付帯部など、家じゅうの幅広い箇所で使用することができます。

Ⅱとあるように、この塗料は従来のファインシリコンフレッシュをグレードアップさせた商品となります。
基本性能を踏襲しつつ、耐候性をさらに向上させています。

ファインシリコンフレッシュⅡ

ファインシリコンフレッシュの特長として、以下の3点が挙げられます。

  • シロキサン結合により耐候性に優れる
  • 汚れが付着しにくい
  • 作業性が高い
  • 透湿性が高く、結露の発生を防止できる

シロキサン結合により耐候性に優れる

ファインシリコンフレッシュⅡの塗膜は「シロキサン結合」によって構成されています。
シロキサン結合とは「ケイ素と酸素が交互に結び付いた状態」のことで、ガラスや石英などと同じ構造をしています。
シロキサン結合は非常に強固な結合エネルギーを有しており、紫外線の破壊エネルギーを上回るほどであるとされています。そのため、紫外線による攻撃にも耐えることができます(=耐候性に優れる)。

この優れた耐候性により、ファインシリコンフレッシュⅡの塗膜は長期間にわたって色あせや光沢低下などの劣化を防止できます

汚れが付着しにくい

ファインシリコンフレッシュⅡには「特殊セラミック」が配合されています。
セラミックによって親水性塗膜が形成されることで、雨水が薄い膜状に広がるようになります。薄く広がった雨水が塗膜表面に付着した汚れを浮かび上がらせ、そのまま洗い落とす「セルフクリーニング効果」により、長期間にわたって建物の美観を保ち続けることができます

さらに、ファインシリコンフレッシュⅡには最先端のバイオ技術が用いられているため、カビ・藻の発生を抑制できます

作業性が高い

塗料によっては塗装時に気泡が発生し、仕上がりが汚くなったり雨水が侵入してしまう可能性があります。しかし、ファインシリコンフレッシュⅡは塗装時の発泡がないので、滑らかで綺麗な塗膜を形成できます
さらに、「塗膜の乾燥が速い」という特徴を持っているため、気温が低くなりやすい冬場でも工事をスムーズに進めることが可能です。

透湿性が高く、結露の発生を防止できる

ファインシリコンフレッシュⅡは「透湿性」に優れる塗膜を形成します。
透湿性とは「湿気を外に逃がす性質」のことです。透湿性塗料で塗装すると、外壁内部に溜まった湿気を少しずつ外部に逃がすようになります。
塗膜の浮きや膨れ、結露の発生などを未然に防ぐことができるため、建物全体の寿命を伸ばすことができます。


ファインウレタンU100

ファインウレタンU100は「ターペン可溶2液形ポリウレタン樹脂塗料」です。
ポリウレタン樹脂(ウレタン樹脂)とは「イソシアネート基と水酸基の化学反応によって作られた合成樹脂」のことで、優れた弾力性・柔軟性・耐摩耗性を有しています。
ポリウレタン樹脂が配合されている塗料が、いわゆる「ウレタン塗料」となります。

ファインウレタンU100に配合されている硬化剤を変更することで、「弾性ファインウレタンU100」、「防錆形ファインウレタンU100」、「低汚染形ファインウレタンU100」などといったように塗料の性質を変えることができます。

ファインウレタンU100
ファインウレタンU100

ファインウレタンU100の特長として、以下の4点が挙げられます。

  • 架橋反応により、耐候性に優れる
  • 防カビ・防藻性に優れる
  • 塗膜の隠蔽性が高く、綺麗に仕上がりやすい
  • 透湿性が高く、結露の発生を防止できる


架橋反応により、耐候性に優れる

ファインウレタンU100に配合されているポリウレタン樹脂は、非常に強固な「架橋構造」を有しています。
架橋とは「分子鎖が他の分子鎖とまるで橋を架けるように結合する化学反応」のことで、ポリウレタン樹脂の耐久性・耐候性を向上させる効果が期待できます。
この架橋反応により、ファインウレタンU100が形成する塗膜は雨風や紫外線による劣化が起こりにくくなります

防カビ・防藻性に優れる

ファインウレタンU100が形成する塗膜は防カビ・防藻性に優れています
カビ・藻の繁殖を防止することで、建物の美観を長期的に維持し続けられる上に、塗膜や下地材の劣化を未然に防ぐことが可能となります

塗膜の隠蔽性が高く、綺麗に仕上がりやすい

ファインウレタンU100は「塗膜の肉持ちが良い」という特徴を持っています。肉持ちとは「乾燥後も塗膜が厚みを持っている状態」のことで、肉持ちが良い塗膜は隠蔽性が高くなりやすいです。
隠蔽性が高いと下地の傷やひび割れ、下塗り塗料の色などを綺麗に隠し切ることができるので、仕上がりが美しくなります


まとめ

以上、日本ペイント株式会社の「ファインパーフェクトトップ」、「ファインシリコンフレッシュⅡ」、「ファインウレタンU100」の特長についてお話しさせていただきました。

いずれの塗料も「耐候性に優れる」「低汚染性に優れる」「仕上がりが美しくなりやすい」という特長を持っているため、ご自宅の美観を長期的に維持できるようになります。

ガイソー山梨店では、これらの塗料を付帯部の塗装工事で使用する場合が多いです。
外壁や屋根に比べて付帯部の塗装工事はあまり重要視されにくいですが、ご自宅の塗装工事を検討されている方はぜひ付帯部の塗料にも着目されてみてはいかがでしょうか?(*^^*)

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