2023.08.12 ベランダ防水工事

O様|外壁・屋根・基礎塗装工事の工事工程⑥

こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!

このブログでは、外壁・屋根・基礎塗装工事をご依頼いただいたO様邸の工事工程をご紹介していきたいと思います!

今回は、 ベランダ防水工事 の様子をご紹介していきます!

ベランダやバルコニーのような屋外に存在する空間には、必ずと言っていいほど防水工事が行われています。
防水工事とは、「ベランダやバルコニーの床部分からの雨水の侵入を未然に防ぐために防水層を形成する工事」のことです。

ベランダやバルコニーの床部分に雨水が浸透してしまうと、下の階への雨漏りや床部分のひび割れなどが発生する可能性があります。
さらに、建物の骨組みにまで水分が到達することで、コンクリートの「爆裂」が発生してしまうリスクも存在します。爆裂とは、コンクリート内部の鉄筋に発生したサビによってコンクリートが押し出される現象のことで、鉄筋がむき出しになってしまいます。爆裂が発生した建物は耐久性がかなり低下し、倒壊の確率も向上してしまうため、非常に危険な症状と言えます。

このような症状の発生を未然に防ぐために、ベランダ・バルコニーの防水工事が行われるのです。

ベランダ・バルコニーの防水工事では、主に「ウレタン防水工事」か「FRP防水工事」のいずれかが行われます。

ウレタン防水工事では、その名の通りにウレタン樹脂を塗装することで防水層を形成します
塗料が乾燥すると、ゴムのように弾力のある防水層になります。

ウレタン防水工事を行うメリットとして、「少ない工程で完了するので費用があまりかからない」「複雑な形状の箇所にも施工できる」という点が挙げられます。
ウレタン防水工事は基本的に「①プライマーの塗装→②ウレタン樹脂の塗装(1回目)→③ウレタン樹脂の塗装(2回目)→④トップコートの塗装」といった4つの工程だけなので、材料費や作業費などの工事費用があまりかかりません。
また、ウレタン樹脂は液体であることから、複雑な形状をしたベランダ・バルコニーであっても細部までしっかりと塗装することが可能です。

反対にウレタン防水工事のデメリットとして、「定期的にトップコートを塗り直す必要がある」という点が挙げられます。
防水層の保護のために塗装されているトップコートは約5~6年の周期で塗り直さなければならないので、それを煩わしく思う方もいらっしゃると思います。
しかし、定期的なメンテナンスを行えば約15年ほどの防水効果が期待できるため、ウレタン防水工事を行った場合はしっかりとトップコートの塗り替え工事を行うようにしましょう。

一方、FRP防水工事とは「繊維強化プラスチックによって防水層を形成する工事」のことです。

FRP防水工事のメリットとして、「耐久性・耐候性・防水性に優れる」「ウレタン防水工事よりも工期が短い」という点が挙げられます。
FRP防水工事で用いられる繊維強化プラスチックは、プラスチックの中でも優れた耐候性・防水性を持っているのが特長であるため、繊維強化プラスチックによって形成される防水層も長きにわたってベランダ・バルコニーを雨水から守ることができます。
また、FRP防水工事で作られる防水層は乾燥時間が短いことから、約1、2日ほどでの完工が可能です。

反対にFRP防水工事のデメリットとしては、「ウレタン防水工事よりも工事費用がかかる」「伸縮性の低さからひび割れが起こりやすい」といった点が挙げられます。
FRP防水工事の防水層は伸縮性が低いため、振動や収縮などのような建物の動きに追随できずにひび割れてしまう可能性があります。
防水層のひび割れを見つけた場合は早めにメンテナンスを行うことで、工事費用に見合った防水性能を長く発揮してくれるようになるでしょう。

ベランダやバルコニーの防水工事の重要性と、ウレタン防水工事とFRP防水工事それぞれのメリット・デメリットについてお話ししたところで、早速O様邸のベランダ防水工事の様子をご紹介していきたいと思います!

今回のベランダ防水工事では「ウレタン防水工事」が採用されているため、初めにプライマー(下塗り材)の塗装が行われました。

プライマーには、オート化学工業株式会社の「OP-55F」が使用されました。
防水工事専用のプライマーであり、サンディング(やすりによって下地を滑らかにする作業)を行わずとも下地と防水材の密着性を向上させることが可能です。

OP-55Fによるベランダの下塗り
プライマーの塗装

プライマーの塗装が終わったら、防水材の塗装を行っていきます。
防水材には、オート化学工業株式会社の「オートンウレアックスHG」が使用されました。
オートンウレアックスHGは非常に優れた耐久性・耐候性によってトップコートを行う必要が無いため、通常のウレタン防水工事よりも工期を短くすることができます。

オートンウレアックスHGによるベランダの中塗り
防水材の塗装(1回目)

充分な塗膜の厚みを確保するために、防水材は基本的に2回塗装されます。

オートンウレアックスHGによるベランダの上塗り
防水材の塗装(2回目)

2回の防水材の塗装が終わったら、O様邸のベランダ防水工事は完了となります!

 ベランダ防水工事 後のベランダ
施工後

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