T様|外壁塗装・屋根カバー工事の工事工程①
こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!
このブログでは、外壁塗装・屋根カバー工事をご依頼いただいたO様邸の工事工程をご紹介したいと思います!
今回は、 屋根カバー工事 の様子をご紹介していきます。
屋根カバー工事とは、「既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる工法」のことで、塗装工事では完全に補修することができないほど屋根の劣化が進行していた場合によく行われます。
屋根カバー工事には、「断熱性・遮音性を向上させることができる」「長い目で見たときに塗装工事よりも工事費用を安く抑えられる」「屋根を気軽にイメージチェンジできる」といった様々なメリットが存在します。
屋根カバー工事は既存の屋根材と新しい屋根材が重なるため、屋根の厚みによって熱や騒音が移動しにくくなります。これにより、「夏も冬も快適な室温を保ち、騒音に悩まされない住宅」を実現することができます。
また、屋根カバー工事は1回の工事費用こそ塗装工事よりも高額になるものの、一度行えば約20~30年はメンテナンスを行う必要がありません。そのため、約10年周期で塗り替える必要がある塗装工事よりもトータルの工事費用は安くなりやすいです。
一方、屋根カバー工事のデメリットとして「屋根の重量が増え、建物の耐震性が低下してしまう」という点が挙げられます。
屋根の重量が増えるということは建物全体の重量も増えるということなので、地震発生時にかかる負荷が大きくなってしまいます。これは、地震によって建物に働く力(地震力)が「建物の重さ」×「地震層せん断力」という計算式によって求められるためです。
このデメリットは屋根材の中でも比較的軽量な金属屋根を用いることで対策できますが、屋根材の選択肢が狭まってしまうということでもあるので、建物の外観にこだわりを持たれる方にはあまり向いていない工法かもしれません。
塗装工事が不可能な場合に行われる工法として「屋根葺き替え工事」というものもあります。こちらは「既存の屋根材をすべて取り除き、下地の補修を行ってから新しい屋根材を取り付ける工法」で、普段はなかなか見られない下地のメンテナンスを行うことができるので、屋根の寿命をぐっと伸ばすことができます。
しかし、屋根葺き替え工事は既存の屋根材の撤去・処分や下地の補修など、屋根カバー工事にはない工程が含まれているので工事費用が高く、工期も長くなりやすいというデメリットがあります。そのため、「塗装工事で補修することができない」「できるだけ工事費用を安く抑えたい」といった場合には屋根カバー工事を行うことが多いです。
屋根カバー工事を行う場合は、高圧洗浄よりも先に行われることがほとんどです。
ほぼすべての工事で高圧洗浄が最初に行われるため、意外に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、これは「屋根を高圧洗浄で綺麗にする必要がないため」です。
屋根カバー工事は既存の屋根材の上にそのまま新しい屋根材を被せるので、既存の屋根材が汚れていても最終的な仕上がりには影響が出ないのです。
もちろん、お客様から「高圧洗浄を行ってほしい」というご要望があれば屋根カバー工事でも高圧洗浄を行わせていただきますので、お気軽にご相談ください。
今回の工事では、まず初めに既存の棟板金の撤去作業が行われました。
平べったい屋根材はまだしも、立体的な棟板金を残したまま屋根カバー工事を行うのは流石に不可能なので、先に取り外す必要があります。
棟板金の撤去作業が終わったら、屋根全体にルーフィングを張り付けていきます。
ルーフィングとは、「屋根材の下に入り込んだ雨水を軒に流し、屋根裏への侵入を未然に防ぐ」役割を持った防水シートのことです。ルーフィングが機能していれば、最悪屋根材の劣化が進行していても雨漏りを防ぐことができるほど、屋根の防水において非常に重要な存在となっています。とはいえ、ルーフィングの防水性能も経年劣化によって徐々に失われてしまうので、あまり過信せずに屋根のメンテナンスをしっかりと行うようにしましょう。
今回の工事では、田島ルーフィング株式会社の「タディスセルフ」が使用されています。
大屋根から下屋根に至るまで、隙間が出ないように丁寧に貼り付けていきます。
ルーフィングを屋根全体に張り付け終わったら、いよいよ新しい屋根材を張り付けていきます。
今回の工事では、屋根材として福泉工業株式会社の「シルキーG2」が使用されました。
シルキーG2の表面には、遮熱顔料を多く含んだポリエステル樹脂塗料が焼付塗装されているので、非常に優れた耐久性・遮熱性を発揮することができます。
さらに、シルキーG2は一般的な日本瓦(1坪あたり約150㎏)の1/10ほどの重量(1坪あたり約17㎏)と非常に軽量であるため、屋根カバー工事にピッタリな屋根材となっています。
新しい屋根材の設置が完了したら、最後に棟板金を取り付けていきます。
屋根の接合部分は雨水が侵入しやすいため、棟板金で保護することで屋根の雨漏りを未然に防ぐことができます。
貫板(棟板金を固定するための木材)を先に取り付けてから、棟板金をしっかりと固定していきます。
棟板金の設置作業が終わったら、T様邸での屋根カバー工事は完了となります!
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