外壁材ごとの特徴 やメリット・デメリットを解説!

こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!

ご自宅の外壁にどのような素材が使用されているかご存じでしょうか。
「外壁に汚れやひび割れが目立つようになってきたからリフォーム工事をしたい!」と思われたとしても、ご自宅の外壁材が何なのかが分からないと、どのようなリフォーム工事を検討すればいいのかも分かりません。

そこで今回は、今現在主流となっている 外壁材ごとの特徴 やメリット・デメリットについて解説します!

①窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメントと繊維質原料を混ぜ合わせ、板状に加工したサイディングボード(外壁に張り付ける板材)のことです。

窯業系サイディングの写真

窯業系サイディングにはタイル調やレンガ調、木目調などといったように、表面のデザインが豊富に存在します。
さらに、外壁材の色も様々な種類から選べるので、和風・洋風どちらのご自宅にも問題なく合わせられるデザインで施工することができます。

原材料にセメントが含まれているため、耐火性に優れています
ご自宅や近所で火災が起こったとしても、延焼を未然に防ぐことが可能です。

また、窯業系サイディングは工業製品として大量に生産されているため、他の外壁材よりも比較的製品のクオリティーが安定している上に安価で施工することができます。

これらのメリットから、現在最も多く使用されている外壁材となります。

ただし、窯業系サイディングは外壁材の中でも塗り替えのスパンが短いので、定期的な外壁塗装が必要となります。

加えて、板を外壁に張り付けていくという工法から、外壁の目地や隙間を埋めるコーキングの数が多くなります。
コーキングの劣化が進むと、その箇所から雨水が入り込んで雨漏りにつながる可能性があるので、塗膜と同様にコーキングのメンテナンスも欠かすことができません。

メンテナンスの目安年数:約7~8年

②金属系サイディング

金属系サイディングとは、ガルバリウム、アルミニウム、ステンレスなどの金属を板状に加工したサイディングボードのことです。

金属系サイディングの写真

金属系サイディングは外壁材の中でもトップクラスに軽いので、既存の外壁材の上から重ねて張り付けること(カバー工法)ができます。
カバー工法で施工した場合、外壁が二重となるので非常に優れた遮音性を発揮できます。

また、原材料が金属であるため、耐久性に優れるというだけでなく、地震などの揺れに柔軟に対応できてひび割れや脱落が起こりにくいという特長もあります。

ただし、金属製であるためにどうしてもサビが発生しやすく、傷もつきやすいというデメリットがあります。
また、窯業系サイディングに比べるとデザインの幅も狭くなりがちです。

メンテナンスの目安年数:約10~15年

③モルタル

モルタルとは、セメントを水や砂と混ぜ合わせてペースト状にした建築材料のことで、ヘラを用いて外壁に塗りつけていきます。

モルタルの写真

現在ではサイディングが外壁材のトレンドですが、2~30年ほど前まではモルタルが外壁材の主流であり、サイディングにトップを譲った今でも広く普及している外壁材です。

原料にセメントと砂が含まれていることから、耐火性に優れているとして「防火構造」「耐火構造」と法律で認められています。

耐久性にも優れ、メンテナンスを適切に行えばその耐用年数を30年以上にまで伸ばすことも可能です。

「職人がヘラでモルタルを直接塗りつける」という施工方法から、デザインを自由に描くことができるという特長もあります。
「左官仕上げ」と呼ばれる工法では、職人がコテや刷毛、ローラーなどの様々な道具を用いて丁寧に模様を描いていくので、高級感のあるオシャレな外壁に仕上がられます。

ただし、職人が丁寧に仕上げていくという工法の都合上、どうしても工期は長くなってしまいます。

また、防水性が低いセメントが原材料なので、雨水を吸収・乾燥することによって収縮し、表面にひび割れが発生する場合があります。

モルタルによく似た建築材料として、コンクリートが挙げられることがありますが、モルタルとコンクリートの違いは「砂利の有無」です。
コンクリートにはセメント、水、砂の他に砂利が含まれているため、その分強度は高くなりますが、柔軟性が低いのでモルタルとは異なり外壁材には向いていません。

メンテナンスの目安年数:約5~10年

④コンクリート壁

コンクリート壁とは、セメントと水、砂、砂利を混ぜ合わせたものを固めて造った外壁のことです。
塗装はせず、サイディング材やタイルも張り付けることはありません。

「コンクリート打ちっ放し」と呼ばれることもあります。

強度が非常に高く、その頑丈さは外壁材の中でも随一です。

また、素材としてのコンクリートは木材をはじめとした他の素材よりも密度が高く、そのコンクリートを外壁として分厚く加工するので耐火性、遮音性にもとても優れています。

コンクリートは耐火性に優れてはいるものの、断熱性では他の外壁材に劣るので熱が伝わりやすいです。
そのため、外気の影響を受けて「夏は暑くて冬は寒い」といった快適に過ごしにくい家となってしまいます。

また、経年劣化によって防水機能が低下すると、コンクリートの内部に水が入り込んでしまう場合があります。
内部に水が入り込んだ状態で放置すると、コンクリート内部にある鉄筋がサビて膨張し、前に押し出そうとする「爆裂(鉄筋爆裂)」という現象が起こってしまいます。

爆裂が起こった状態でさらに放置すると、建物の外観が損なわれるだけでなく、建物全体の耐久性に悪影響を及ぼしかねないので、一刻も早く修繕工事を行う必要があります。

メンテナンスの目安年数:約10~15年

⑤ALCパネル

まず、ALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略称で、日本語に訳すと「オートクレーブ(内部を高温高圧にする機器)で養生した軽量気泡コンクリート」という意味になります。

コンクリートの内部にたくさんの気泡を含んでいるため、密度が高い通常のコンクリートに比べて、その質量は約1/4とされます。
気泡によって質量が軽くなることから「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれており、そのALCを板状に加工した外壁材がALCパネルとなります。

ALCパネルは通常のコンクリート壁のように耐火性があるだけでなく、コンクリート壁が持っていなかった断熱性にも優れているという特長があります。
内部に含まれる気泡によって空気の層が作られることで、外部からの熱を空気が断ち切ってくれるのです。
ALCの優れた断熱性能により、「夏は涼しく冬は温かい」という快適な家を実現させることができます。

また、ALCは非常に軽量であることから、内部構造にかかる重量負担が少なくなります。そのため、建物全体の耐久性を高めたり、地震発生時にかかる建物全体への負荷を軽減させることができます。

ただし、ALCには原材料としてセメントが含まれていることから、吸水性が高くなりやすいというデメリットがあります。
外壁の塗膜が劣化して防水性能が落ちると、ALC内部の気泡に水が入り込んでしまいます。もし、気泡に入り込んだまま凍ってしまうと、水が体積を増したことによって、外壁の膨張やひび割れといった症状が発生する可能性があります。

吸水性が高いということは、コンクリート壁と同様に爆裂が発生することも考えられます。
爆裂が発生すれば建物全体の寿命を縮めることにつながりますので、やはり早めのメンテナンスが重要となります。

メンテナンスの目安年数:約10~15年

まとめ

以上、主流な外壁材の特徴やメリット・デメリットについて解説させていただきました。

どの外壁材も一長一短ですので、お客様が外装リフォームを行う上で、外観・性能・寿命などの要素からどれを重視するのかによって選ばれるのが一番後悔しないかもしれません。

弊社でもお客様の外壁材選びをサポートさせていただきますので、外装リフォームを検討されている方はお気軽にご相談ください!