こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!
ご自宅の外壁の劣化が気になっており、外壁塗装工事を検討されているものの、実際の工事の流れが分からずになかなか決断にまで至っていない方がいらっしゃるのではないでしょうか。
もしかしたら、「見積もりを出してもらったけど、この工程にはどんな意味があるの?」と不安に感じられているかもしれません。
外壁塗装工事は決して安い買い物ではありません。そのため、お客様ご自身に納得していただけた上で契約・施工しなければならないのですが、工事に対する疑問や不安を残したまま契約・着工してしまうと、悔いの残るリフォーム工事となってしまいます。
そこで今回は、 外壁塗装の工事工程 について解説したいと思います!
近隣住宅への挨拶
これは外壁塗装工事に限った話ではありませんが、工事開始の1週間ほど前になったら、工事現場周辺の住宅に工事着工の挨拶を行います。
工事が始まれば毎日のように施工業者が現場を出入りするので、現場が騒々しくなりやすいというだけでなく、車両の交通制限が行われる場合があります。
さらに、バイオ高圧洗浄の水が周囲に飛散してしまったり、塗料独特の臭いが出てしまう可能性もあります。
外壁塗装工事において発生し得る問題をあらかじめご説明し、それらの問題が起こりやすい作業を行う日をお伝えすることで、外壁塗装工事を起因とするご近所トラブルを予防します。
足場の設置
まず初めに足場を組み立てることで、職人たちが高所でも安全に作業できるようにします。
「足場の設置は屋根を工事する際に行うもの」と認識されている方もいるかもしれませんが、工事現場が2階以上の住宅であれば、外壁の工事であっても足場を設置します。
足場の設置は、一般住宅(約30~40坪)であれば約6~8時間ほどで完了します。もちろん坪数が多ければ多いほど足場の設置には時間がかかります。
また、塗装工事の際は組み立てた足場の周りに飛散防止ネットが張られます。これは強風によって塗料が飛散し、近隣住居や自動車などに塗料が付着するのを防ぐためです。
ちなみに、当然と言えば当然ですが、1つの工事が完了すれば設置された足場はすべて解体されます。
例えば、外壁塗装工事がすべて終わった後に「屋根の劣化が気になったので、屋根の補修工事を同じ業者にお願いしたい」と思われたとしても、その時点で既に足場は解体されているので屋根の補修工事に合わせて再び足場を設置する必要があります。
つまり、足場の設置・解体における費用が2回分かかってしまうということになるので、同じ工事内容だとしても余計な出費が増えてしまいます。
現地調査の際に複数の劣化箇所を指摘され、その箇所のリフォーム工事を検討されているのであれば、一度にまとめて工事してしまうのがおすすめです。
高圧洗浄(バイオ高圧洗浄)
足場の設置が完了したら、外壁全体の洗浄を行います。
高圧洗浄機に入れた水を勢いよく噴射することで、外壁に付着した汚れやカビ・コケなどの微生物を洗い落とすことができます。
外壁に汚れが残ったまま塗装すると、汚れのせいで塗料が外壁にしっかりと密着せず、均一な仕上がりにならない場合があります。それだけでなく、塗膜が剥がれやすくなり、頻繁に塗り直さないといけなくなってしまいます。
そのため、高圧洗浄は外壁塗装工事の中でも重要な工程と言えます。
弊社では「バイオ高圧洗浄」によりご自宅を洗浄します。
通常の高圧洗浄は水道水で洗浄しますが、バイオ高圧洗浄では水に専用の洗剤を加えています。
洗剤を用いることで、水洗いだけでは完全な除去が難しいカビ・コケを根こそぎ洗い落としたり、殺菌・消毒作用によってご自宅の外観を長期間綺麗に保ち続けることができます。
なお、バイオ高圧洗浄の後は通常の高圧洗浄を改めて行わなければなりません。これは、外壁に付着した洗剤が人や環境に悪影響を及ぼさないよう、完全に洗い落とす必要があるからです。つまり、バイオ高圧洗浄を採用した場合は、高圧洗浄単体よりも費用は少し高くなります。
費用は高めとはいえ、高圧洗浄よりもバイオ高圧洗浄の方が外壁の汚れをしっかり落とすことができるため、外壁の塗装を綺麗に仕上げたいという方は、バイオ高圧洗浄をおすすめいたします。
ちなみに、「高圧洗浄」というだけあって、そのときに出される水圧は非常に強力です。
人や物に危害を加えてしまう可能性があるため、あらかじめ近隣住民に高圧洗浄の日をしっかりと把握してもらい、施工中は足場の周りに設置した飛散防止ネットで水の飛散を防ぎます。
下地処理・養生
「高圧洗浄で外壁を綺麗にできたから早速塗装しよう!」といきたいところですが、外壁の塗装前には経年劣化した部分の補修工事も行う必要があります。
傷んだ箇所を放置したまま塗装してしまうと、やはり塗料が外壁にしっかり付着しないというだけでなく、症状が進行して建物内部までダメージを受けてしまう可能性があります。
そのため、塗装部分の補修工事は「下地処理」と呼ばれ、外壁塗装工事を成功させる上で非常に重要な工程とされています。
主な外壁の劣化症状として、クラックの発生、コーキングの劣化、サビの発生などが挙げられます。
まずクラックとは、建物にできるひび割れや亀裂のことを指しています。幅が0.3mm以下、深さが4mm以下の小さなクラックをヘアークラックと呼びます。
クラックを放置すると、その幅と深さがどんどん広がっていき、建物内部にまで進出してしまうことで建物全体の耐久性が激しく落ちてしまう可能性があります。
さらに、クラック部分から雨水が侵入することで雨漏りが発生することもあるため、見つけ次第補修工事を行わなければなりません。
クラックの補修はコーキング材の充填によって行われることが多いです。当該部分にコーキング材を打ち込み、ヘラで均すことで外壁表面を修復します。
コーキングは外壁材同士の隙間を埋めるために充填される建材ですが、これも経年劣化によって剥がれたり亀裂が発生することがあります。
コーキングの劣化を放置してしまうと、外観が悪くなるというだけでなく、隙間部分から建物内部に雨水が入り込み、雨漏りが発生しやすくなります。そのため、コーキングの劣化に気付いたらすぐに補修する必要があります。
コーキングの補修工事は、クラックと同様に(というより、こちらが本来の使途ですが)コーキング材を打ち込むことで行われます。まず既存のコーキング材をすべて取り除き、プライマーと呼ばれる下塗り材を塗布してからコーキング材を充填します。
そしてサビの発生ですが、これは金属サイディングやトタンなどの金属製の外壁以外でも起こります。
サビと言えば「金属が水や酸素と反応して出来るもの」と認識されている方が多いと思います。もちろんそれは正しく、塗装が劣化している金属製の外壁が雨水を受けることでサビが発生します。
では、金属製の外壁以外ではサビはどうやって発生するのかというと、「もらいサビ」という現象が起こるためです。
外壁のもらいサビとは、他の金属部分(屋根や雨樋など)に発生したサビが雨風によって飛散し、外壁に付着することで新たなサビが発生する現象のことです。雨水とサビから出た金属粒子が一緒に流れ落ち、付着した外壁に留まり続けることで金属以外の外壁でもサビができてしまうのです。
外壁に発生したサビを放置すると、塗装が剥がれたり穴が空いてしまったりする可能性があります。防水機能を持った塗膜が剥がれ、穴が空いた部分から雨水が侵入することで、建物内部の雨漏りが発生しかねません。
サビの補修工事では最初にサビを除去する必要があります。高圧洗浄で落とし切れなかったサビをサンドペーパーやディスクサンダー(円盤形の研磨材を高速回転させることで、研磨・切断を行う工具)などで削り落とします。サビを取り除けたらサビ止め塗料を塗装することで、サビの再発を防止することができます。
これらの劣化症状をしっかり補修できたら、塗装前の最終準備として「養生」を行います。
養生とは、養生シートやテープなどを用いて塗装しない部分を保護し、飛散した塗料が付着するのを防ぐことです。
足場の設置時に張られた飛散防止ネットは、近隣住宅を塗料から守ることはできても塗装工事を行う家自体は守ることができません。そのため、窓や床、玄関などの付帯部を保護するために養生を行うのです。
下塗り
養生まで完了したら、いよいよ塗装工事が始まります。
外壁の塗装は基本的に3回に分けて行われ、1回目の塗装を「下塗り」、2回目の塗装を「中塗り」、最後の塗装を「上塗り」と呼称します。
下塗りと中・上塗りで別の塗料を使用します。
下塗りには大きく分けて3つの役割があります。
- 接着剤として、外壁に中・上塗り塗料がしっかり密着するようにする
- 外壁表面の凹凸を無くし、綺麗に仕上がるようにする
- 傷んだ外壁が塗料を吸い込むのを抑制する
いきなり中・上塗りを行っても、外壁に塗料が密着せずに2、3年程度で剥がれるような塗膜になってしまいます。中・上塗り塗料では外壁表面の凹凸をカバーすることができず、外壁がボコボコな状態のまま塗装することになるからです。
下塗り塗料は表面の細かい凹凸に入り込み、均一な塗膜を作ることが可能であるため、最終的な仕上がりが綺麗になるというだけでなく、中・上塗り塗料をしっかり外壁に密着させることができます。
また、傷んだ外壁による塗料の吸い込みの防止も下塗りの重要な役割です。経年劣化が進んだ外壁の表面には軽度なひび割れや穴が存在する場合があります(上記の「外壁表面の凹凸」はこれのことです)。中・上塗り塗料をそのまま塗装するとそれらの傷から外壁内部にまで深く浸透してしまい、色ムラのある外壁となってしまいます。表面の傷は均等には存在していないからです。
最初に下塗りを行うことで、中・上塗り塗料が吸収されるのを防ぐことができるのです。
ただし、下塗りの量が不十分だと下塗り塗料も外壁に吸収されてしまい、接着剤としての役割も果たすことができなくなってしまうため、事前に適量を確認しておく必要があります。
中塗り
2回目に行う中塗りには、大きく分けて2つの役割があります。
- 下塗りと上塗りの密着性を高める
- 上塗りの色ムラを防止する
外壁の表面を整える下塗りと、仕上げ面である上塗りの2回塗装だけだと、下塗り面に上塗り塗料がしっかり密着せずに剝がれやすくなる可能性があります。
下塗りと上塗りの間に中塗りを挟むことで、下塗り塗料と上塗り塗料をつなぐ接着剤とすることができます。
塗料すべてがしっかり密着することは、塗膜全体の耐久性の向上にもつながります。
また、中塗りを行うことで塗膜の均一性をさらに高めることができるので、上塗りを行った際に色ムラが起こりにくくなります。
外壁を綺麗に仕上げるためには中塗りを欠かすことはできません。
上塗り
上塗りは最後に行う塗装です。
上塗りを行うことで、塗膜に厚みを加えて耐久性・耐候性を向上させたり、最終的な色調や光沢を調整して美しい仕上がりにすることができます。
上塗りは普段目に入る塗装面にあたるので、外観の美しさに大きく関わる工程となります。
点検・足場解体
上塗りが完了したら、仕様書と照らし合わせながら最終的な仕上がりをチェックします。
施工に問題が無かった場合は、養生と足場を解体して完工となります。
まとめ
以上、外壁塗装工事における一連の流れを説明させていただきました。
上塗りを成功させるためには、下塗り・中塗りだけでなく高圧洗浄から養生までの準備段階から丁寧に行っていく必要があります。つまり、どの工程も欠かすことができない大事なものなのです。
この記事が皆様の不安を解消し、満足できる外壁塗装工事を行う手助けとなれば幸いです。