台風による建物の被害| 自宅でできる台風対策 について解説!

こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!

6月に入り、梅雨入りや台風の到来によって雨が続くシーズンとなりました。
「近年日本に上陸した台風には大型化の傾向がある」という研究結果が出されていますが、これは地球温暖化によって海水の温度が上昇し、台風のエネルギー源となる水蒸気の量が増えてしまうためだとされています。

この時期になると、台風によって被害を受けた建物の修繕工事を希望される方が多くいらっしゃいます。台風の大型化の可能性を受け、「修繕工事に合わせて台風対策もできる家にリフォームしたいが、具体的に何をどう対策すればいいのか分からない……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、台風によって起こり得る建物への被害と、ご自宅でできる台風対策について解説したいと思います!

台風のイラスト

台風の被害① 強風による屋根材の破損、飛散

台風の強さは、主に最大風速によって決められています。最大風速が33m/s以上~44m/s未満であれば「強い」、44m/s以上~54m/s未満であれば「非常に強い」、54m/s以上であれば「猛烈な」台風であるとされます。
猛烈な台風がその勢いを維持したまま日本列島に上陸することは稀ですが、強い台風でなくとも強風によって屋根材の破損や飛散が発生してしまう可能性があります。

屋根材が破損してしまう原因として、「飛来物の衝突」が挙げられます。強風により、近隣住宅から飛ばされてきた家の部材や置物などが衝突することで、屋根材にひび割れや剥がれの症状が発生してしまいます。
たまたま飛んできた物体がご自宅の屋根にぶつかるかどうかは完全に運ですので、事前に被害を防ぐことは残念ながら困難です。

反対に、経年劣化していた屋根材が強風によって吹き飛ばされてしまう場合もあります(屋根材の飛散)。
棟板金や釘が浮いてしまっていたり、屋根材同士に隙間が発生している屋根は飛散の可能性が高く、雨漏りが起こったり近隣住宅を傷つけてしまう危険性があります。
飛来物の衝突による破損とは異なり、こちらは事前の補修工事で防ぐことができるので、屋根材を飛ばして加害者側になってしまわないためにも、常日頃からのメンテナンスが大切です。

台風の被害② 劣化部分からの雨漏り

台風の被害として多く見られる症状に「雨漏り」が挙げられます。
経年劣化によってひび割れや剥がれ等の症状が発生していたり、防水性能が失われた箇所に雨水が吹き込むことで、建物内部への雨漏りが起こってしまう可能性があります。
特に、台風では強風によって横殴りの雨になる場合が多いため、外壁の劣化部分からも雨漏りが発生しやすくなります。
経年劣化が発生している箇所をしっかり修繕することで、台風による雨漏りの可能性をぐっと下げることができるので、やはり普段からのメンテナンスが重要となります。

これは台風による雨漏りに限った話ではありませんが、雨漏りを放置すると建物内部の腐食やカビ・シロアリの発生につながってしまいます。
台風の後、ご自宅の雨漏りに気付かれた場合は早めのリフォーム工事をおすすめいたします。

台風の被害③ 大雨による建物の浸水

台風による被害として、一番深刻なのは「建物の浸水」です。
建物の浸水とは、大雨による河川の氾濫(外水氾濫)や、下水道や排水路が雨水を処理し切れずに溢れさせてしまうこと(内水氾濫)で建物の中に水が入り込んでしまい、水に浸かっている状態のことを指しています。浸水深によって「床下浸水」と「床上浸水」に分けられています。
床下浸水は、その名の通り「建物の床下までの浸水」のことで、浸水深で表すと0.5m以下(大人の膝が浸かるぐらい)となります。
反対に床上浸水は「建物の床より上の浸水」のことで、浸水深0.5m以上の場合はこちらに該当します。床上浸水が起こった建物内では歩行が困難になり、避難できるかどうかすら怪しくなってしまうのでたいへん危険な状態です。

床下浸水は、目に見える形での浸水被害がせいぜい足元にしか現れないため、「床上浸水よりは危なくないのではないか?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、床下浸水で基礎部分に深刻な浸水被害が発生する可能性もあります。浸水は建物内部への水分浸透が短時間で起こるため、雨漏りよりも早く基礎部分を劣化させていきます。
建物内部の腐食やシロアリの発生などの症状が、雨漏りのときよりも早く広範囲で発生してしまう場合もあるので、建物倒壊のリスクを鑑みると、床下浸水もやはり危険であると言えます。

常日頃からのメンテナンスで未然に防ぐことができる「屋根材の飛散」や「雨漏り」とは違って、建物の浸水はそれ特効の対策を打たないと被害を抑えることはできません。
また、浸水被害を受けた建物の復旧工事には莫大な費用・時間がかかってしまい、最悪の場合、建て替え工事が必要となります。
このように非常に厄介な浸水を防ぐためには、止水板の設置や窓・扉・雨樋の強化など、初めから浸水対策を考慮したリフォーム工事を行うことが一番です。

自宅でできる台風対策

台風による被害を抑えるためには、常日頃からのメンテナンスが重要だと再三にわたりお伝えしてきましたが、台風の上陸までにご自宅のリフォーム工事が間に合わない……ということもあり得ます。
ということで、この項で「自宅でできる台風対策」をご紹介したいと思います。

台風対策として、以下の3点が挙げられます。

  • 窓ガラスの強化
  • 土のう袋の設置
  • 雨樋、側溝、排水溝の掃除

まず、雨風が入り込みやすい窓ガラスを強化することで、台風による被害を抑えられます。
窓枠の大きさに合わせた段ボールを用意し、それを養生テープやガムテープでしっかりと固定することで、雨風や飛来物の侵入を防ぐことができます。
窓ガラスを強化し、さらに雨戸やシャッターを閉めれば窓の対策はバッチリでしょう。

 自宅でできる台風対策 である窓ガラス強化のイラスト

厄介な浸水対策としては、土のう袋の設置が挙げられます。
土のう袋とは、中に土や砂を詰め込むための袋のことで、ホームセンターでよく売られています。この土のう袋を玄関前や門柱の間などに設置することで、敷地内への水の侵入を阻止することができます。
ちなみに、自治体によっては台風が来る前に土のう袋を無料配布している場合があります。詳しくは各自治体のホームページをご覧ください。

また、雨樋や側溝、排水溝の掃除も台風対策として有効です。
屋根から落ちてきたゴミや枯れ葉が溜まることで、雨樋の詰まりが発生する可能性があります。雨樋が詰まってしまうと、雨水を排水できずに外壁に流れ落ち、外壁からの雨漏りにつながってしまいます。そのため、雨樋を掃除することも台風対策と言えます。
ただし、雨樋が高所にある場合、ご自身での清掃はたいへん危険ですので業者への依頼をご検討ください。

側溝、排水溝は道路沿いにある溝のことで、道路に溜まった雨水を排水するために設置されています。
これらも雨樋同様、ゴミや枯れ葉などによって詰まり、排水機能を失ってしまう可能性があります。内水氾濫の原因となるため、台風前にご自宅近くの側溝、排水溝を掃除することで、浸水の発生を防止できるのです。

まとめ

以上、台風による建物への被害と、自宅でできる台風対策について解説させていただきました。
台風は7月から9月にかけて日本に多く上陸してきます。6月のうちにご自宅の劣化箇所を補修し、台風の発生に備えられることをおすすめいたします。
台風の被害を未然に防ぎたいという方は、ぜひ弊社にご相談ください!