こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!
屋根は、「自然災害から住まいを守る」「室内の温度調整をする」「室内への雨水の侵入を防ぐ」などの様々な役割を持った重要な部位です。
常日頃から雨風や紫外線に晒されることで、屋根材や塗膜が劣化してしまいます。上記の役割を果たしてもらうために定期的な屋根のメンテナンスを行い、もし経年劣化による症状が見つかれば、屋根のリフォーム工事を行う必要があります。
ご自宅の屋根のリフォームを検討されている方の中で、「具体的にどのようなリフォーム方法があるのか分からない……」「それぞれのリフォーム方法のメリット・デメリットについて知りたい!」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
これらの疑問をしっかりと解消できなければ、納得できるリフォーム工事を行うことはできません。
そこで今回は、3つの 屋根のリフォーム方法 と、それぞれのメリット・デメリットについて解説したいと思います!
屋根塗装工事
屋根のリフォーム方法として、「屋根塗装工事」があります。
屋根塗装工事は外壁の塗装と同じように、塗装する屋根材の補修を行ってから、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装を行う工法です。
屋根塗装工事のメリットは、以下の通りです。
- 屋根の耐久性・耐候性を高める
- 塗料が持つ機能を付加できる
屋根塗装工事によって塗膜を新しくすることで、塗膜が再び雨風や紫外線に耐えられるようになるため、屋根の耐久性・耐候性を高めることができます。
また、断熱性・遮熱性・防水性などの様々な機能を持った塗料を使用することで、ご自宅の屋根にも塗料ごとの機能を付加できます。
反対に屋根塗装工事のデメリットとして、「定期的な塗り替えが必要」という点が挙げられます。
使用塗料や施工状況などによって変わりますが、約10年周期で塗り替えを行う必要があります。1回の塗装工事であれば、後述する屋根葺き替え工事、屋根カバー工事よりも費用を抑えられますが、トータルで見たら他の工事よりも費用がかかっていた……ということもあり得ます。
屋根葺き替え工事
2つ目の屋根リフォーム方法として、「屋根葺き替え工事」が挙げられます。
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材をすべて取り除き、下地の補修を行ってから新しい屋根材を取り付ける工法です。塗装工事だけでは補修できないほど、屋根材が劣化してしまっている場合に行われます。
屋根葺き替え工事のメリットは、以下の通りです。
- 下地のメンテナンスにより、建物の寿命が伸びる
- 軽量な屋根材で耐震性が向上する
- 外観のイメージチェンジができる
屋根葺き替え工事では、既存の屋根材を撤去した後、野地板や防水シートなどの下地のメンテナンスを行います。
屋根の下地は、建物内部への雨水の侵入を防ぐという役割を持っていますが、野地板の腐食や防水シートの穴あきなどの症状によって防水性能が落ちていきます。下地の防水性能が落ちてしまうと、屋根材からの雨水を処理し切れず、建物内部への雨漏りを発生させてしまいます。
そのため、下地のメンテナンスは雨漏り対策として非常に重要なのですが、野地板までチェックするにはその上の屋根材と防水シートをすべて取り除かなければならないため、気軽に行うことはできません。
屋根葺き替え工事は下地のメンテナンスを行う絶好のチャンスであり、下地を補修して雨漏りに備えることで、建物全体の寿命を伸ばすことができます。
*野地板…のじいた。屋根の骨組みである垂木(たるき)の上に敷かれる板で、野地板の上から防水シートや屋根材が取り付けられる。
屋根葺き替え工事で軽量な屋根材に変更することで、建物の耐震性を高めることができます。
建物の耐震性と屋根の重さの関係について、過去のコラムで解説させていただいておりますので、よろしければ下記のURLからご参照ください。
「耐震性の高い・低い建物とは?|耐震性を高めるためのリフォーム方法」(https://kensho-yokohama-tosou.com/success/1854/)
また、屋根葺き替え工事は新品の屋根材で施工するため、既存の屋根材と異なる素材や色を選ぶことで、ご自宅のイメージを大きく変えることができます。
反対に屋根葺き替え工事のデメリットは、以下の通りになります。
- 工期が長い
- 補修費・解体費・廃材処分費など、費用がかさみやすい
屋根葺き替え工事では、「既存の屋根材の解体」や「下地の補修」のような、塗装工事では存在しない工程が多くあるため、どうしても工期が長くなってしまいます。
それに合わせて、補修費や解体費、廃材処分費などの様々な費用も発生してしまうため、「屋根のリフォーム工事になるべく時間もお金もかけたくない」という方にはおすすめできません。
屋根カバー工事
3つ目の屋根のリフォーム方法として、「屋根カバー工事」があります。
屋根カバー工事は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる工法のことです。屋根葺き替え工事と同じく、屋根材が塗装工事では補修できないほど劣化しているときに行われます。
屋根カバー工事のメリットは、以下の通りです。
- 断熱性・遮音性が向上する
- 工期が短い
- 解体や廃材処理の手間が無く、費用を抑えられる
- 外観のイメージチェンジができる
屋根カバー工事を行うと、既存の屋根材と新しい屋根材とで屋根の厚みが増した状態となります。
断熱性(外の気温が室内に伝わりにくくするために、室内外の熱移動を遮断する能力)は「熱伝導率」×「厚み」という計算式で求められます。そのため、屋根が厚ければ厚いほど、外部からの熱が室内に入りにくくなり、室内の熱が外に逃げにくくなるのです。
また、音も熱と同じように、屋根が厚いと音が室内に響きにくくなり、外部に漏れにくくなります。
つまり、屋根カバー工事を行えば、それだけで建物が断熱・遮音効果を発揮するようになるのですが、屋根カバー工事でよく用いられる屋根材(福泉工業株式会社の「シルキーG2」など)は断熱性・遮音性を持っていることが多いため、さらに向上させることができます。
屋根カバー工事は屋根葺き替え工事とは異なり、既存の屋根材の解体や廃材処理を行う必要がありません。そのため、その工程にかかる費用が抑えられ、全体の工期も短くすることができます。
また、屋根カバー工事であれば屋根材の色だけでなくデザインも変更できるため、外観のイメージチェンジが可能です。
反対に屋根カバー工事のデメリットとして、「建物の耐震性が落ちる」という点が挙げられます。
既存の屋根材と新しい屋根材が重なっている状態は、断熱性・遮音性の向上といったメリットもありますが、屋根が重くなることで建物の耐震性が落ちてしまうという問題も出てしまいます。
比較的軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)を用いる必要があるので、選べる屋根材の幅が狭まってしまいます。
まとめ
以上、3つの屋根のリフォーム方法と、それぞれのメリット・デメリットについて解説させていただきました。
機能性・外観・費用など、どの要素を重視するかによって適切なリフォーム方法は変わってきます。お客様自身の理想のお住まいを実現させるためには、3つの屋根リフォーム方法をしっかりと理解することが大切です。
もし、それぞれのリフォーム方法についてもっと詳しく知りたい!と思われた際は、ぜひお気軽に弊社へご相談ください。