こんにちは☀
ガイソー山梨店です!
外壁塗装工事を検討しており、塗料についての情報を集めているといった場合、「塗料メーカー」に注目される方が多いのではないでしょうか。
ガイソーで商品を取り扱っているメーカーの一例として、「水谷ペイント株式会社」が挙げられます。
水谷ペイント株式会社は創業100周年を超えた歴史あるメーカーであり、ナノテクノロジーやエコ塗料に定評があります。
このコラムでは、 水谷ペイント株式会社の外壁塗料 の特長についてお話ししていきたいと思います!
今回は「ナノコンポジットW」、「ナノコンポジットF」を取り上げています。
水谷ペイント株式会社とは?
水谷ペイント株式会社は1922年に創業された塗料メーカーです。
1953年に販売された「ポリマ#6000」はそれまで市場に存在しなかったセメント瓦用の塗料であり、瓦屋根の保護・美観向上に貢献しました。また、1956年には業界初の水系塗料(水性塗料)である「ポリマテックス」を販売しました。
このように、100年以上にわたって塗料業界を牽引してきたメーカーの1つとなります。
水谷ペイント株式会社の代表塗料として、「ナノコンポジットW」「ナノコンポジットF」が挙げられます。
ナノテクノロジーによって開発された「ナノコンポジットエマルジョン樹脂」により、非常に優れた耐候性・低汚染性を発揮することができます。
2004年(ナノコンポジットWの販売開始年)から2021年までのシリーズ累計の出荷量を戸建住宅塗装に換算すると、なんと約130000戸に相当するほど人気が高い塗料となります。
ガイソー山梨店の塗装工事でも、水谷ペイント株式会社はよく使用されています。
今回はナノコンポジットW、ナノコンポジットFの特長についてお話ししていきたいと思います!
ナノコンポジットエマルジョン樹脂とは?
ナノコンポジットW、ナノコンポジットFの特長についてお話しする前に、2つの塗料に配合されている「ナノコンポジットエマルジョン樹脂」について解説していきたいと思います。
そもそもエマルジョンとは、「物質の乳化」を意味しています。
本来は混じり合わない2つの物質(水と油など)で、どちらかが微粒子となってもう一方に分散されることで液体になる現象のことです。水の中に油が、もしくは油の中に水が分散している状態となります。
身近な例を挙げると、牛乳やバター、マヨネーズなどはエマルジョンによってできたものです。
近年は、水中に微粒子状の樹脂が分散している「エマルジョン樹脂」がよく用いられており、インキや塗料、接着剤などの幅広い用途が存在します。
このエマルジョン樹脂をナノテクノロジーによって改良したものがナノコンポジットエマルジョン樹脂なのです。
ナノコンポジットエマルジョン樹脂には「非常に小さい」「シリカ粒子を内包している」という特徴があります。
シリカとは「二酸化ケイ素、もしくは二酸化ケイ素で構成された物質」のことで、親水性や絶縁性を有しています。
20~30㎚(ナノメートル)ほどの極小なシリカ粒子をラジカル制御型アクリルシリコン樹脂で覆うことで、優れた耐候性・低汚染性を発揮することができます。
ナノコンポジットW
ナノコンポジットWは「水性高機能エコ塗料」です。
戸建住宅はもちろんのこと、商業施設や飲食店、マンションなどの様々な物件で使用されています。
超低汚染親水性シリカ(無機成分)をラジカル制御型アクリルシリコン樹脂(有機成分)で包み込んだナノコンポジットエマルジョン樹脂により、優れた耐久性・耐候性、低汚染性を発揮することができます。
ナノコンポジットWの特長として、以下の4点が挙げられます。
- 低汚染性に優れる
- リアルシリコンテクノロジーにより、塗膜の変色を防止できる
- 不燃性を有する
- 作業性が高い
低汚染性に優れる
ナノコンポジットWの塗膜には無数のシリカ粒子が緻密かつ均一に分散しています。これにより、塗膜内部への汚れの侵入をブロックできます。
さらに、シリカは親水性(水との親和性)を有していることから、塗膜に当たった雨水が薄い膜状に広がるようになります。外壁に付着した汚れを浮かび上がらせ、雨水と一緒に流れ落ちる「セルフクリーニング効果」により、雨が降る度に外壁の洗浄が自動的に行われるようになります。
また、ナノコンポジットWには防カビ・防藻剤が配合されているため、カビや藻の繁殖を抑制することができます。
カビや藻は建物の見映えを大きく損ねてしまう上に、胞子などを吸い込むことで深刻な症状が現れる危険もあります。
ナノコンポジットWであればそのような事態を未然に防ぐことができるので、セルフクリーニング効果と合わせて外壁の美観を長期的に維持できます。
リアルシリコンテクノロジーにより、塗膜の変色を防止できる
ナノコンポジットWには「リアルシリコンテクノロジー」と呼ばれる技術が用いられています。
この技術は「雨風や紫外線に耐性を持ったシリコン化合物を塗膜中に導入する」というもので、塗膜の耐候性を大幅に向上させることができます。
そのため、経年劣化による塗膜の変色を防止し、外壁の美観を長期的に維持できます。
西表島での暴露試験の結果、ナノコンポジットWは「耐候形1種」に匹敵すると認定されています。
これはJISで定められた規格の1つであり、建築用仕上塗材の耐候性の高さを示すものです。耐候形1種は最高ランクであり、長期間にわたって塗膜の色や光沢を保持することができます。
不燃性を有する
ナノコンポジットWの塗膜表面の有機成分が燃えると、「無機有機融合膜」が形成されます。融合膜が酸素をシャットアウトすることで、塗膜の延焼を未然に防ぐことができます。
ナノコンポジットWはJIS A 1321-1994に基づく「難燃1級」に合格しています。これは建材の防火性を示す基準であり、水性塗料では合格に難しいとされています。
万が一火災が発生したとしても、ナノコンポジットWであれば建物の被害を最小限に抑えることが可能です。
作業性が高い
ナノコンポジットWに含まれているシリカ粒子は「水の蒸発を促進する」という特徴があります。これにより、従来の水性塗料より塗膜が短時間で乾燥します。
さらに、ナノコンポジットWは水性塗料であるため、油性塗料(シンナーを溶剤とした塗料)のように刺激臭が発生することはありません。
そのため、塗装工事によるご近所トラブルの発生を未然に防ぐことができます。
ナノコンポジットF
ナノコンポジットFは、ナノコンポジットエマルジョン樹脂の他に「フッ素樹脂エマルジョン」が配合されたフッ素塗料です。
塗膜が乾燥すると、ナノコンポジットエマルジョン樹脂がフッ素樹脂エマルジョンを囲うように配列します。緻密かつ強固な塗膜を形成することで、どの部分でも優れた耐候性・低汚染性を発揮できます。
ナノコンポジットFの特長として、以下の3点が挙げられます。
- 耐候性に優れる
- 汚れが付着しにくい
- 仕上がりが美しくなる
耐候性に優れる
前述の通り、ナノコンポジットFには「フッ素樹脂エマルジョン」が配合されています。
フッ素樹脂エマルジョンは優れた耐候性を持っており、雨風や紫外線による塗膜の劣化を抑制することができます。
ナノコンポジットFの耐候性を検証するために、西表島で暴露試験が行われています。
西表島は「日射量・降雨量が多い」「海辺に近い」という過酷な環境であることから、短期間で塗料の耐候性を評価できます。
そんな西表島での暴露試験では、「従来のフッ素塗料を塗装した板は3年間で大きく変色してしまったのに対し、ナノコンポジットFを塗装した板には変化がほとんど見られなかった」という結果が出されています。
汚れが付着しにくい
従来のフッ素塗料は静電気が溜まりやすいことから、「空気中のチリやホコリなどが引き寄せられやすい」というデメリットがありました。
しかし、ナノコンポジットFには絶縁性を有するシリカ粒子が配合されているので、静電気による汚れの付着を未然に防ぐことができます。
また、ナノコンポジットWと同じく「セルフクリーニング効果」や「防カビ・防藻性」を持っているため、外壁の美観を長期的に維持することが可能です。
仕上がりが美しくなる
ナノコンポジットFは「消泡性」や「レベリング性(塗装用ローラーや刷毛の跡の残りにくさ)」に優れるという特長があります。
塗料によってはローラーの凹凸や泡の跡が残ってしまう場合がありますが、ナノコンポジットFであれば滑らかで美しい塗膜を形成することができるので、上品で落ち着きのある外観に仕上げられます。
まとめ
以上、水谷ペイント株式会社の「ナノコンポジットW」、「ナノコンポジットF」の特長についてお話しさせていただきました。
ナノテクノロジーによって開発された「ナノコンポジットエマルジョン樹脂」により、優れた耐候性・低汚染性を発揮することができます。
さらに、ナノコンポジットWには「リアルシリコンテクノロジー」、ナノコンポジットFには「フッ素樹脂エマルジョン」といったように、それぞれの塗料に独自技術が施されています。これにより、塗膜の色あせや変色を防止し、外壁の美観を長期的に維持できます。
今回のコラムが、ご自宅の外壁塗装工事を検討されている方の参考になれば幸いです(*^^*)
次回は日本ペイント株式会社が取り扱っている外壁塗料をご紹介していきたいと思いますので、ぜひそちらのコラムも合わせてお読みください!
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