こんにちは☀
ガイソー山梨店です!
屋根・外壁塗装工事の際、必ずと言っていいほど「足場」が組み立てられます。
足場の設置費用は1㎡あたり約600~1000円が相場とされており、約30坪の住宅の場合、足場代だけで約10~20万円がかかるとも言われています。
「足場だけでこんなに費用がかかるの?」と驚かれた方もいれば、「可能なら足場を設置せずに施工してもらいたいんだけど……」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中には「足場の代わりにはしごで施工すればいいのでは?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
確かに高所に上るだけならはしごでも十分かもしれませんが、足場にはそれ以外にも重要な役割が存在します。
もし足場が設置されていないと、大怪我やご近所トラブルにつながってしまう可能性があります。
そこで今回は、「外壁塗装・屋根リフォームにおける足場の役割・費用・種類」について解説していきたいと思います!
ご自宅の屋根・外壁塗装を検討されている方は、ぜひ参考にしてください!
足場の役割
足場の役割として、以下の3点が挙げられます。
- 職人の安全を確保する
- 塗料の飛散を防止する
- 仕上がりを美しくする
①職人の安全を確保する
足場を設置する理由は「職人の安全を確保する」という点にあります。
屋根や2階以上の外壁の工事を行う場合、必ず足場を設置しなければなりません。
足場ではなくはしごで高所に上ろうとすると、はしごの転倒によって高所から転落してしまう危険があります。
また、カビ・コケが発生した屋根は滑りやすいので、うまく上れたとしてもバランスを崩して転落し、大怪我や死亡事故につながってしまうことも考えられます。
足場を設置しなかったことで職人が大怪我を負ったり、最悪死亡してしまった場合、施主様に多大な精神的負担がかかることになってしまいます。
そのため、労働安全衛生規則でも「高さが2m以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く)で作業を行う場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない」と定められています。
もしこれを満たさなかった場合、「安全配慮義務違反」とみなされて施工業者に損害賠償などの損失が発生する可能性があります。
ほとんどの施工業者は安全配慮義務のために足場を設置し、職人が安全に作業できるように環境を整えます。
しかし、中には足場代を引いた見積もりを提示し、本当に足場を設置しない業者も存在します。そのような安全配慮義務を果たさない業者は十中八九悪徳業者となりますので、「今なら足場なしでお安く施工できます」「ヘルメットを着用するので足場が無くても大丈夫です」などと言われても契約しないように注意しましょう。
②塗料の飛散を防止する
足場を設置することで、「飛散防止メッシュシート」と呼ばれるシートが使用できるようになります。
飛散防止メッシュシートとは、その名の通り「塗料の飛散を防止するために建物に張られるシート」のことです。
塗料は液体なので、塗装の際に垂れたり飛び散ったりする可能性があります。また、強風によって飛ばされることでご自宅だけでなく近隣住宅に付着し、思わぬご近所トラブルに発展することも考えられます。
飛散防止メッシュシートが張られていれば、塗料が飛散したとしてもシート内に留まるので、近隣住宅への被害を未然に防ぐことができます。
足場が設置されていないと飛散防止メッシュシートをうまく張ることができず、塗料の飛散を十分に防止することも不可能です。
塗料の飛散によるトラブルを未然に防ぎたいのであれば、足場の設置はマストであると言えます。
➂仕上がりを美しくする
足場は「塗装工事の仕上がりを美しくする」という役割も持っています。
足場の代わりにはしごを使用した場合、足元が不安定なので作業に集中することができません。
また、塗装箇所を様々な方向からチェックすることも困難であることから、色ムラや塗り残しを見逃してしまう可能性があります。
足場であれば足元が安定し、塗装箇所を様々な方向からチェックすることができるので、屋根・外壁を美しく仕上げられます。
足場の費用
前述の通り、足場代は1㎡あたり約600~1000円が相場とされています。
一般的な約30坪の住宅の場合、足場の設置・解体に約10~20万円もの費用がかかるとも言われています。
飛散防止メッシュシートを張り付ける場合は、追加で約2~5万円かかります。
「屋根や外壁の塗装工事にかかる費用全体の10%を足場代が占めている」と言われるほど、足場は高額なものとなります。
足場は塗装工事において非常に重要な存在であり、足場なしで屋根・外壁塗装を行うのは不可能です。とはいえ、「足場代が高すぎてなかなか塗装工事に踏み切れない……」という方がいらっしゃるのも自然であると言えます。
足場代をお得にしたいのであれば、「屋根と外壁の塗装工事を同時に行う」ことをおすすめいたします。
屋根と外壁を別々に施工すると、足場の設置・解体が2回必要になります。2回分ということは足場だけで約20~40万円もの費用がかかってしまいます。
言い換えると、屋根と外壁の塗装工事を同時に行えば約10~20万円が浮くことになるので、よほど劣化具合に差があるようでなければ同時に施工されることをおすすめいたします。
足場の種類
屋根・外壁塗装で使用される足場には、以下の3種類が存在します。
- 単管足場
- 単管ブラケット足場
- くさび緊結式足場(ビケ足場)
①単管足場
単管足場とは、「単管(鉄パイプ)を用いて組み立てられる足場」のことです。
以前は丸太と紐で組み立てられていましたが、現在では鉄パイプとクランプ(接続金具)で組み合わせることで設置しています。
単管足場は比較的安価で組み立てられる上に、幅や高さを調整することで狭い場所にも設置することができます。
一方、単管足場には「アンチ」と呼ばれる床部分が存在しません。2本の鉄パイプの上を移動するかたちとなるので、安全性では他の足場に劣ります。
②単管ブラケット足場
単管ブラケット足場とは、「単管をブラケット(金具)で固定して組み立てる足場」のことです。
ブラケットは部材同士をつなげるために用いられる金具であり、単管ブラケット足場では足場の柱と床部分の板をつなげる役割を持っています。
単管ブラケット足場は狭い場所でも設置可能である上に、床部分が存在するので単管足場よりも安全性が高いです。
しかし、すべての部材を現場で組み立てる必要があることから、「設置に時間がかかる」というデメリットが存在します。
➂くさび緊結式足場(ビケ足場)
くさび緊結式足場(ビケ足場)とは、「緊結部分(ズレや緩みがないようにきつく固定された部分)にくさびをハンマーで打ち込んで組み立てられる足場」のことです。
鉄パイプを一定の間隔で支柱として立てて、そこに床部分の板や斜材が固定していきます。
別名の「ビケ足場」は商品名であり、株式会社ダイサンが日本で初めて開発・販売したくさび緊結式足場となります。1980年に販売されてから全国各地の工事現場で広く用いられており、くさび緊結式足場のことをビケ足場と呼称する施工業者も数多く存在します。
くさび緊結式足場はハンマーがあれば組み立てることができるので、他の足場よりも短期間で設置可能です。また、「複雑な形状の建物にも設置できる」というメリットもあります。
一方、くさび緊結式足場は十分なスペースがないと設置できないため、ご自宅の敷地面積によっては単管ブラケット足場の方が適していることもあります。
まとめ
以上、「外壁塗装・屋根リフォームにおける足場の役割・費用・種類」について解説させていただきました。
足場は「職人の安全を確保する」「塗料の飛散を防止する」「仕上がりを美しくする」といった役割を持っており、足場を設置することで塗装工事で発生しがちなトラブルを未然に防ぐことができます。
中には「足場なしで安く施工できます」と言って契約を迫る業者がいるかもしれません。
そのような業者はほぼ間違いなく悪徳業者なので、間違って契約しないように注意しましょう。
今回のコラムがご自宅の外壁塗装・屋根リフォームを検討されている方のお役に立てば幸いです(*^^*)
ガイソー山梨店では現地調査・見積もりを作成を無料で行わせていただいております。
見積もり作成だけでも大歓迎ですので、ご自宅の外壁塗装を検討されている方はぜひお気軽にガイソー山梨店にご相談ください!(*^^*)