バイオ高圧洗浄 のメリット・デメリット|ガイソーパワークリーナー

こんにちは☀
ガイソー横浜港南店・町田店です!

外壁や屋根の塗装工事において、必ずと言っていいほど行われる工程の1つが「高圧洗浄」です。
高圧洗浄とは高圧洗浄機に水道水を入れて、水圧を利用して汚れやカビ・コケなどを洗い落としていくことですが、「高圧洗浄は本当に行う必要があるの?」と疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。

また、水道水を使用する高圧洗浄の他に、専用の洗浄剤を使用する「 バイオ高圧洗浄 」という洗浄方法も存在します。
こちらも「通常の高圧洗浄と何が違うの?」、「洗浄剤を使用して人体や環境に影響はないの?」などのような様々な疑問が出てくることかと思います。

実は、高圧洗浄は外壁・屋根の塗装工事の成功に大きく関わる重要な工程であり、バイオ高圧洗浄はその成功率を向上させるために行われているのです

そこで今回は、高圧洗浄を行う理由とバイオ高圧洗浄のメリット・デメリットについて詳しく解説し、ガイソーで取り扱っているバイオ高圧洗浄専用の洗浄剤である「ガイソーパワークリーナー」をご紹介したいと思います!


高圧洗浄とは?

高圧洗浄とは、「高圧洗浄機に入れた水道水を勢いよく噴射することで、外壁・屋根に付着した汚れやサビ、カビ・コケなどを洗い落とす工程」のことです。外壁や屋根の塗装工事において、足場の設置の次に行われる工程です。
外壁・屋根などの塗装箇所に汚れやカビ・コケが残ったまま塗装を行っても、下地がボコボコしているので塗膜がしっかりと密着できません。さらには塗膜の「浮き」や「膨れ」の原因となり、塗装工事からわずか1、2年で塗膜の「剥がれ」が発生する可能性が高くなってしまいます。

塗装工事には決して安くない金額がかけられているにもかかわらず、序盤の高圧洗浄の時点で塗装の失敗が確定してしまってはどうしようもありません。
そのため、高圧洗浄は塗装工事において、非常に重要な工程の1つとなっているのです。

バイオ高圧洗浄 とは?

外壁や屋根の塗装箇所を綺麗にするために行われる高圧洗浄ですが、水道水だけですべての汚れ、カビ・コケを除去することは困難です。
そこで、「バイオ高圧洗浄」と呼ばれる洗浄方法が採用されることが多いです。

バイオ高圧洗浄は、水道水を使用する通常の高圧洗浄とは異なり、バイオ高圧洗浄専用の洗浄剤を用いて行う洗浄方法となります。
水道水で希釈した洗浄剤を高圧洗浄機に入れて、塗装箇所を洗浄していきます。洗浄剤を浸透させて汚れやカビ・コケを浮かび上がらせた後、通常の高圧洗浄を行うことで、汚れと洗浄剤をしっかりと洗い落とします。

洗浄剤と聞いて「人体や環境に悪影響を及ぼすことはないの?」と不安に感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、バイオ高圧洗浄専用の洗浄剤は植物由来の成分がメインとなっています。洗浄剤が人体に害を及ぼすことはないのでご安心ください。
むしろ、洗浄剤よりも水圧による事故の方が危険です。もちろんバイオ高圧洗浄の施工時は厳重に注意しておりますが、万が一の場合に備え、施工前に屋外の大切なもの(ペットや植木鉢など)を室内に移動していただくようお願いいたします。

外壁の バイオ高圧洗浄



ちなみに、バイオ高圧洗浄専用の洗浄剤の多くはアルカリ性となっていますが、これは酸性とアルカリ性の性質が関係しています。
酸性とアルカリ性は「それぞれを打ち消し合う」という性質を持っています。そのため、酸性の汚れにアルカリ性の洗浄剤を使用すると、汚れが分解されて洗い落としやすくなります。その逆もまた然りで、アルカリ性の汚れには酸性の洗浄剤を用いることで汚れをしっかりと落とせるようになります。
そして、外壁・屋根に付着するチリやホコリ、カビ・コケは酸性です。ここで察した方が多いと思いますが、アルカリ性の洗浄剤を使用することで、これらの汚れを分解して下地を綺麗にすることができるのです。
水でも酸性の汚れを洗い落とすことは可能ですが、水は中性なのでアルカリ性ほど強い分解力は発揮されません。アルカリ性の洗浄剤に比べて作業時間が長くなり、洗浄効果もいまいちな場合が多いです。

バイオ高圧洗浄 のメリット・デメリット

バイオ高圧洗浄を行うメリットとして、「洗浄力に優れる」という点が挙げられます。
上で述べた酸性とアルカリ性の性質から、バイオ高圧洗浄を行うことで外壁・屋根に付着した汚れ、カビ・コケを分解してしっかりと洗い落とすことができます
特にカビ・コケは、水道水だけだと根っこから洗い落とすことが難しく、綺麗になったと思っていたら隙間部分に潜んでいたカビ・コケが再び繁殖してしまった……ということがよくあります。しかし、バイオ高圧洗浄であれば洗浄剤がしっかりと外壁・屋根に浸透するため、根っこ部分から表面に浮かび上がらせることができます。
ただし、洗浄剤を長時間にわたって浸透させてしまうと、その洗浄力の高さがあだとなって下地を痛めてしまう可能性があります。そのため、バイオ高圧洗浄から1時間以内に通常の高圧洗浄を行うことで、下地に悪影響を及ぼす前に洗浄剤を洗い落とします。

反対にバイオ高圧洗浄のデメリットとしては、「通常の高圧洗浄に比べて費用がかかる」という点が挙げられます。
まず、バイオ高圧洗浄は専用の洗浄剤を使用する必要があるため、水道水だけで行う高圧洗浄に比べて高価になりやすいです。さらに、洗浄剤と浮かび上がらせた汚れを洗い流すために、バイオ高圧洗浄後に通常の高圧洗浄を行わなければならないので、その分の工事費用もかかってしまいます。
とはいえ、バイオ高圧洗浄はその工事費用に見合った洗浄力を発揮することができるため、塗装工事を確実に成功させるためにも基本的にはバイオ高圧洗浄をおすすめしています。

ガイソーパワークリーナー

バイオ高圧洗浄のメリット・デメリットについて解説したところで、ガイソーで取り扱っている洗浄剤の「ガイソーパワークリーナー」をご紹介したいと思います!

ガイソーパワークリーナー


ガイソーパワークリーナーは、ガイソーが取り扱っている「外壁・屋根特殊下地洗浄剤」にあたり、ガイソーの標準装備となっています。
ガイソー横浜港南店・町田店でも、バイオ高圧洗浄の際は必ずガイソーパワークリーナーが使用されています。

ガイソーパワークリーナーには、以下のような3つの特長が存在します。

  • 即効性が高く、施工時間の短縮が可能
  • 殺菌消毒効果による美観の維持
  • ピンホールに潜んだ汚れの除去


まず、ガイソーパワークリーナーには「即効性が高い」という特長があります。
洗浄剤の散布からわずか5~10分ほどで反応が始まり、開始から1時間以内で作業が終了となるため、通常の高圧洗浄はおろか、一般的なバイオ高圧洗浄(半日~1日程度)と比較してもその施工時間の短さは明らかです。

ガイソーパワークリーナーの即効性を検証するために、他社のカビ取り剤とあわせてある実験が行われました。
シャーレ(ガラス製の平皿)に培養された黒カビに対して洗浄剤(カビ取り剤)を数滴垂らし、黒カビへの反応速度を確認するという実験で、ガイソーパワークリーナー(原液・25倍希釈)と4社のカビ取り剤が使用されました。
実験の結果、ガイソーパワークリーナーの原液は実験開始から1分経過した時点で黒カビに反応し、10分後にはほぼすべての黒カビを殺菌していました。
25倍に希釈したものもかなり早く黒カビに反応しており、10分後には大部分の黒カビを除去していたことから、ガイソーパワークリーナーの即効性の高さが証明されました

ガイソーパワークリーナーに関する実験結果の写真



また、カビやコケに対して優れた「殺菌消毒効果」を発揮することも、ガイソーパワークリーナーの特長の1つです。
上の実験結果からもお分かりいただけるように、ガイソーパワークリーナーには優れた殺菌効果が備えられています。外壁や屋根に定着したカビやコケを洗い落とすことはなかなか困難で、根っこから洗い落とさない限り何度でも再生してしまうというのは前述の通りです。しかし、ガイソーパワークリーナーであれば、外壁・屋根にはびこったカビやコケを根こそぎ洗い落とし、綺麗にすることができます
それに加えて、ガイソーパワークリーナーは洗浄部分への消毒効果を発揮するため、新しいカビやコケの胞子が付着し、定着・繁殖してしまうのを未然に防ぐことが可能です


さらに、ガイソーパワークリーナーはピンホールに潜んだ汚れやカビ・コケを根こそぎ洗い落とすこともできます。
ピンホールとは「外壁の塗膜にできる針のように小さな穴」のことで、塗料の希釈率を誤った、塗料の乾燥時間が足りなかった……などといった人的ミスによって発生します。
ピンホールの内部に汚れやカビ・コケが入り込んでしまうと、通常の高圧洗浄では洗い落とすことはかなり難しくなります。
そんなときにガイソーパワークリーナーで洗浄することで、0.001mmにも満たないような極小のピンホールにも浸透し、内部に潜んだ汚れやカビ・コケを浮かび上がらせることができます

ちなみに、ピンホールは人的ミスによって発生すると述べましたが、下地の洗浄不足、つまり高圧洗浄を適当に行ったことが原因で発生する場合もあります。しかし、洗浄力に優れるガイソーパワークリーナーであれば、新たなピンホールの発生を未然に防ぐことが可能となるのです。

まとめ

以上、高圧洗浄を行う理由とバイオ高圧洗浄のメリット・デメリット、ガイソーパワークリーナーについてそれぞれ解説させていただきました。
高圧洗浄やバイオ高圧洗浄によって外壁・屋根に付着した汚れやカビ・コケをしっかりと洗い落とすことで、下地と塗膜の密着性を向上させ、塗膜の浮きや膨れ、剥がれを未然に防ぐことができます。
そして、ガイソーパワークリーナーは「即効性の高さ」や「殺菌消毒効果」、「優れた浸透性」などの特長によって、外壁や屋根の汚れを徹底的に洗い落とします。

外壁塗料や屋根材に比べて、バイオ高圧洗浄とそれ専用の洗浄剤はなかなか意識が向きにくいものではありますが、バイオ高圧洗浄は塗装工事の成功に大きく関わる工程となっていますので、塗装工事に関する情報を探される場合は一緒にバイオ高圧洗浄について調べられることをおすすめいたします。

また、バイオ高圧洗浄の後の工程について、過去のコラムで取り上げさせていただいておりますので、そちらもよろしければご参照ください。
(「外壁塗装の工事工程について解説!」)



前述の通り、ガイソーパワークリーナーはガイソー横浜港南店・町田店の工事でも使用されていますので、興味を持たれた方はぜひお気軽に弊社へご相談ください!