ウレタン塗料 のメリット・デメリット|費用・耐用年数・耐候性について解説!

こんにちは☀
ガイソー山梨店です!

皆様は「ウレタン塗料(ウレタン樹脂塗料)」と呼ばれる塗料をご存知でしょうか?
ウレタン塗料とは、「ウレタン樹脂を主成分として作られた塗料」のことです。
アクリル塗料に次いで安価な塗料で、その他にも「ひび割れが発生しにくい」、「密着性に優れる」、「仕上がりが美しくなる」といった様々なメリットを持っています。

ウレタン塗料はアクリル塗料と同時期に日本で開発・販売が開始され、外壁や屋根の塗装工事で広く用いられてきました。
シリコン塗料やフッ素塗料などの高性能塗料に人気が集まっていますが、現在でも使用されている塗料となります。

今回のコラムでは、そんなウレタン塗料のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います!
外壁や屋根の塗装工事を検討されている方は、塗料選びの参考にぜひご覧ください!(*^^*)

ウレタン塗料 とは?

ウレタン塗料とは、「ウレタン樹脂を主成分として作られた塗料」のことを指しています。
「ウレタン樹脂塗料」と呼称される場合もあります。

ウレタン樹脂(ポリウレタン樹脂)は「イソシアネート基」と「水酸基」の化学反応によって生成された合成樹脂で、弾力性や柔軟性、耐摩耗性に優れています。
塗料や断熱材、コーキング材など建築業界で広く用いられているだけでなく、生活用品や医療、ITなどの様々な分野で活用されています。

ウレタン塗料は、アクリル塗料と同時期に日本で開発・販売が開始されました。
アクリル塗料は「耐用年数が短い」という致命的なデメリットにより、現在では外壁や屋根の塗装工事で用いられることはなくなりました。
しかし、ウレタン塗料はシリコン塗料やフッ素塗料の人気に押されつつあるものの、現在でも広く使用されている塗料となります。


ウレタン塗料のメリット

ウレタン塗料を使用するメリットとして、以下の4点が挙げられます。

  • 安価で施工できる
  • ひび割れが発生しにくい
  • 密着性に優れる
  • 仕上がりが美しくなる


安価で施工できる

ウレタン塗料を使用した塗装工事の費用相場は外壁1㎡あたり約1500~2500円とされており、アクリル塗料に次いで安価です。
アクリル塗料よりは耐用年数も長いので、「とにかく工事費用を安く抑えたい」という方はウレタン塗料での塗装工事がおすすめです。

ひび割れが発生しにくい

ウレタン樹脂の優れた弾力性・柔軟性により、ウレタン塗料は柔らかい塗膜を形成します。
建物の動き(振動・収縮など)にあわせて塗膜が伸び縮みすることで、塗膜のひび割れを未然に防ぐことができます
塗膜のひび割れは外壁内部の雨漏り・腐食の原因となる場合があるので、そのような事態を防止できるというのはウレタン塗料の大きなメリットであると言えます。
ひび割れが発生しやすいモルタル・コンクリート製の外壁には、ウレタン塗料が塗装されていることもよくあります。

密着性に優れる

ウレタン塗料が形成する塗膜は高い密着性を持っているので、下地の素材を選ばずに塗装することができます
また、下地に塗膜がしっかりと密着することで、「塗料本来の性能を十全に発揮できる」、「塗膜の剥がれを未然に防ぐことができる」といった様々な効果が期待可能です。

さらに、この特長によって塗装経験が少ない方でも綺麗に仕上がりやすいことから、アクリル塗料と同様にDIYに適した塗料となります。

仕上がりが美しくなる

ウレタン塗料は「光沢のある塗膜を形成する」という特徴を持っています。
そのため、ウレタン塗料で外壁を塗装することで、まるで新築のようにピカピカな外観にすることができます。


ウレタン塗料のデメリット

反対にウレタン塗料を使用するデメリットとして、以下の2点が挙げられます。

  • 耐久性・耐候性が低い
  • 汚れが付着しやすい


耐久性・耐候性が低い

アクリル塗料ほどではありませんが、ウレタン塗料も「耐久性・耐候性が低い」というデメリットを持っています。
そのため、雨風や紫外線によって塗膜がすぐに劣化してしまいます。
特にウレタン塗料は紫外線に弱く、使用した塗料によっては塗膜が黄色に変色してしまう場合があります
建物の美観にこだわりを持っている方にとって、「塗膜の黄変」は大きなデメリットであると言えるでしょう。

ウレタン塗料の期待耐用年数は約6~10年とされています。アクリル塗料よりは長持ちするものの、塗料全体で見ると短めです。
劣化の進み具合によっては10年よりも前に塗り替え工事を行う必要があるので、シリコン塗料やフッ素塗料のような高性能塗料よりもトータルの工事回数が多くなってしまいます。
工事回数が多ければ多いほど工事費用もかさんでしまうので、安価であるはずのウレタン塗料の方がトータルの工事費用が高くなるといった場合も多々あります。

このように、ウレタン塗料は高性能塗料に比べてコストパフォーマンスが低いことから、塗装工事で用いられることが徐々に少なくなってきています。

汚れが付着しやすい

メリットの項でもお話しした通り、ウレタン塗料は柔らかい塗膜を形成します。
柔らかい塗膜はひび割れの発生を未然に防ぐことができるのですが、「汚れが付着しやすい」というデメリットも併せ持っています。
固い塗膜に比べて柔らかい塗膜には空気中を漂うチリやホコリ、ゴミなどが付着しやすく、除去も困難です。
雨が降る度に自動で外壁の洗浄が行われる「セルフクリーニング効果」も期待できないので、月日の経過とともに外壁が汚くなってしまいます

ご自宅のすぐ近くに「交通量の多い道路」や「川、田んぼ」などがある場合、そこからの汚れが外壁に付着してしまう可能性が高いです。
そのため、ウレタン塗料での塗装工事はあまりおすすめできません。


まとめ

以上、ウレタン塗料のメリット・デメリットについて解説させていただきました。

ウレタン塗料には「安価で施工できる」、「ひび割れが発生しにくい」、「密着性に優れる」といった様々なメリットが存在します。
ウレタン塗料の費用相場は外壁1㎡あたり約1500~2000円とされており、塗料の中でもかなり安価です。
さらに、柔軟性や密着性の高さによって塗膜のひび割れ・剥がれを未然に防ぐことができるので、アクリル塗料と同じぐらい安価でも性能は段違いです。

しかし、ウレタン塗料は「耐久性・耐候性が低い」、「汚れが付着しやすい」といったデメリットも持っています。
雨風や紫外線によって塗膜が劣化しやすく、使用する塗料によっては塗膜が黄色に変色してしまう場合もあります。そのため、外壁や屋根の塗装工事で用いられることは徐々に少なくなってきています。

基本的にはウレタン塗料よりもシリコン塗料・フッ素塗料などの高性能塗料がおすすめですが、「今の住宅に十何年も住むつもりはない」、「外壁の色を気軽に変更したい」という場合は安価なウレタン塗料が適しています。
このように、お住まいの状況やご自身の理想によっておすすめな塗料は変わってきます。
塗料選びの際は、「どのような住まいにしたいか」を明確にされることをおすすめいたします!(*^^*)

次回のコラムでは、シリコン塗料のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
塗料選びの参考にぜひお読みください!

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