シリコン塗料 のメリット・デメリット|価格・耐用年数・人気が高い理由について解説!

こんにちは☀
ガイソー山梨店です!

皆様は「シリコン塗料(アクリルシリコン塗料)」と呼ばれる塗料をご存知でしょうか?
シリコン塗料とは、「シリコン樹脂を主成分として作られた塗料」のことです。

シリコン塗料は「塗料の中でも最も人気のある塗料」と言っても過言ではなく、外壁や屋根をはじめとする塗装工事において広く用いられています。
なぜそれほどまでシリコン塗料が人気なのかというと、「コストパフォーマンスに優れる」、「耐候性が高い」といったシリコン塗料のメリットに由来しています。

今回のコラムでは、そんなシリコン塗料のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います!
外壁や屋根の塗装工事を検討されている方は、塗料選びの参考にぜひご覧ください!(*^^*)

シリコン塗料 とは?

シリコン塗料とは、「シリコン樹脂を主成分として作られた塗料」のことを指しています。
ベースとしてアクリルが配合されていることから、「アクリルシリコン塗料」と呼ばれることもあります。
アクリル塗料と混同してしまいがちですが、アクリル塗料とアクリルシリコン塗料はまったくの別物なので注意しましょう。

シリコン樹脂は「シロキサン結合」と呼ばれる結合によって構成されています。シロキサン結合はケイ素と酸素の結合で、紫外線の破壊エネルギーにも耐えられるほど強度に優れるとされています。
そのため、シリコン樹脂もまた優れた耐久性・耐候性を持っています。

シリコン塗料は塗料の中でもトップクラスの人気を持ち、外壁や屋根の塗装工事で広く用いられている塗料となります。
そんなシリコン塗料のメリット・デメリットをこれから解説していきたいと思います。


シリコン塗料のメリット

シリコン塗料を使用するメリットとして、以下の4点が挙げられます。

  • コストパフォーマンスに優れる
  • 耐候性が高い
  • 汚れが付着しにくい
  • 仕上がりが美しくなる


コストパフォーマンスに優れる

シリコン塗料を使用した塗装工事の相場は外壁1㎡あたり約1800~3000円であり、期待耐用年数は約10~15年とされています。
前回のコラムでご紹介したウレタン塗料は、外壁塗装工事の相場が約1500~2500円、期待耐用年数は約6~10年です。ウレタン塗料は紫外線による劣化が起こりやすく、劣化具合によっては頻繁な塗り替え工事が必要となってしまいます。
ウレタン塗料と比較してみると、シリコン塗料のコストパフォーマンスの高さがお分かりいただけるのではないでしょうか。
このことにより、シリコン塗料は塗装工事において非常に高いシェア率を誇るようになったのです

耐候性が高い

前述の通り、シリコン樹脂を構成している「シロキサン結合」は紫外線の強力なエネルギーを上回るほど強固であるとされています。
これにより、シリコン塗料は紫外線による塗膜の劣化を抑制することができます

紫外線によって塗膜に含まれている顔料(着色料)や樹脂が劣化すると、「色あせ」や「チョーキング」がなどの症状が発生してしまいます。
チョーキングは「外壁に触れた際に外壁と同じ色の粉が付着する症状」のことで、放置すると外壁のひび割れやカビ・コケの発生などにつながる危険があります。
しかし、シリコン塗料であればそれらの症状が発生することを防止できるので、ご自宅の外壁を長期間にわたって保護し続けられます

汚れが付着しにくい

帯電した塗膜が静電気を発生させることで、空気中に漂うチリやホコリを引き寄せてしまう場合があります。
しかし、シリコン樹脂は優れた絶縁性を持っているので、静電気による汚れの付着を未然に防ぐことができます

さらに、シリコン塗料には親水性の高い「セラミック」が配合されていることが多いです。
親水性塗膜に当たった雨水は薄い膜のように広がり、外壁に付着した汚れの下に入り込むようになります。
汚れが雨水と一緒に流れ落ちる「セルフクリーニング効果」により、外壁の美観を長期的に保護することが可能です。

仕上がりが美しくなる

シリコン塗料は「光沢のある塗膜を形成する」という特徴があるので、新築のようにピカピカな外観にすることができます
シリコン塗料の光沢保持率(光沢をどれだけの間保持できるかを示す指標)は非常に高いことから、長期間にわたって美しい塗膜をお楽しみいただけます。

もちろん、シリコン塗料にはガイソーウォールマットマックスをはじめとする「ツヤ消し塗料」も存在します。
マットな質感がお好みの方は、ツヤ消しタイプのシリコン塗料で塗装されることをおすすめいたします。


シリコン塗料のデメリット

反対にシリコン塗料を使用するデメリットとして、以下の2点が挙げられます。

  • フッ素塗料よりは性能が低い
  • ひび割れが発生しやすい


フッ素塗料よりは性能が低い

シリコン塗料は塗料の中でもトップクラスの人気を誇る塗料ですが、性能は決してナンバーワンというわけではありません
1つ上のグレードに位置するフッ素塗料は耐久性・耐候性が非常に高く、期待耐用年数も約15~20年とシリコン塗料よりも長寿命です。

もちろん、シリコン塗料よりも高性能なフッ素塗料は価格も高く、外壁1㎡あたりの費用相場は約3500~5000円とされています。
しかし、一度塗装してしまえば十数年にわたってメンテナンスフリーとなることから、シリコン塗料ではなくフッ素塗料で塗装される方も多いです


ひび割れが発生しやすい

シリコン塗料が形成する塗膜は弾性・柔軟性が低いことから、外壁材の膨張・収縮、地震の発生などによって塗膜がひび割れてしまう可能性があります
外壁の材質がモルタルやコンクリートである場合、シリコン塗料で塗装することで塗膜のひび割れが多発してしまいます。
塗膜のひび割れを放置すると、そこから雨水が入り込んで外壁内部の雨漏り・腐食が発生してしまうので非常に危険です。

しかし、シリコン塗料には弾性に優れる「弾性塗料」タイプのものも存在します。
このタイプのシリコン塗料であれば、塗膜のひび割れの発生を未然に防ぐことができるので、これらの塗料で塗装されることをおすすめいたします。


まとめ

以上、シリコン塗料のメリット・デメリットについて解説させていただきました。

シリコン塗料には「コストパフォーマンスに優れる」、「耐候性が高い」、「汚れが付着しにくい」といった様々なメリットが存在します。
特にシリコン塗料のコストパフォーマンスの高さは塗料の中でもトップクラスです。これにより、シリコン塗料は外壁・屋根の塗装工事で広く用いられるようになったのです。

その一方で、シリコン塗料は「フッ素塗料よりは性能が低い」、「ひび割れが発生しやすい」というデメリットも持っています。
フッ素塗料の期待耐用年数は約15~20年と非常に長く、一度塗装してしまえば数十年にわたってメンテナンスフリーとなります。そのため、シリコン塗料ではなくフッ素塗料を選択される方も多いです。
また、シリコン塗料が形成する塗膜はひび割れが発生しやすいことから、外壁の材質や立地条件によってはシリコン塗料での塗装が適さない場合もあります。

シリコン塗料での塗装工事を検討されている方は、これらのメリット・デメリットをしっかりと把握し、他の塗料と比較した上で選択されることをおすすめいたします!(*^^*)

次回のコラムでは、フッ素塗料のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
塗料選びの参考にぜひお読みください!

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