屋根材5種類を解説!|費用、耐用年数、メリット・デメリット

こんにちは☀
ガイソー山梨店です!

ご自宅の屋根カバー・葺き替え工事を検討されている方は、「自宅に合った屋根材を選びたい!」と思われているのではないでしょうか。
しかし、屋根材には「スレート屋根」や「金属屋根」、「瓦屋根」、「アスファルトシングル屋根」などといったように様々な種類が存在し、それぞれ異なる性質を持っています。
屋根材ごとのメリット・デメリットを把握していないと、ご自宅に合わない屋根材を選択してしまい、満足できない工事に終わってしまう可能性があります。

そこで今回は、「屋根材ごとの期待耐用年数や費用、メリット・デメリット」について解説していきたいと思います!
ご自宅の屋根カバー・葺き替え工事を検討されている方は、ぜひ参考にしてください!

屋根材の種類

前述の通り、屋根カバー・葺き替え工事で用いられる屋根材には様々な種類が存在します。
現在、屋根工事で使用されることが多い屋根材は以下の通りです。

  1. スレート屋根
  2. 金属屋根
  3. セメント瓦
  4. 粘土瓦
  5. アスファルトシングル屋根


屋根材ごとの期待耐用年数・費用を表にまとめると、以下のようになります。

種類期待耐用年数費用
スレート屋根約15~20年約4000~10000円/㎡
金属屋根約20~30年約6000~9000円/㎡
セメント瓦約30~40年約4600円/㎡
粘土瓦約50年約8000~15000円/㎡
アスファルトシングル屋根約20~30年約5000~8000円/㎡



屋根材ごとの期待耐用年数・費用を比較したところで、ここからはそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います!

①スレート屋根

スレート屋根とは、「薄い板状に加工された屋根材」のことです。元々は粘板岩(スレート)と呼ばれる岩石を素材としていたことから「スレート屋根」と呼ばれるようになりました。

スレート屋根には、粘板岩を素材としている「天然スレート」と、セメントと繊維素材を混ぜ合わせて加工した「化粧スレート」の2種類が存在します。
天然スレートは工事費用がかなり高くなりやすいことから、一般住宅で用いられるのはほとんどの場合で化粧スレートとなります。


スレート屋根のメリット

スレート屋根のメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  1. 安価で施工できる
  2. 軽量で耐震性に優れる
  3. デザイン・カラーバリエーションが豊富に存在する


スレート屋根の費用相場は屋根1㎡あたり約4000~10000円とされており、屋根材の中でもかなり安価です。
これはスレート屋根が工場で大量生産できる上に、スレート屋根の施工経験が豊富な職人が多く存在し、作業費や人件費がかかりにくいからです。

また、スレート屋根の重量は屋根1㎡あたり約20㎏と軽いです。
軽量な屋根材を使用すると建物全体の重量が小さくなり、地震力(地震発生時に建物にかかる負荷)を最小限に抑えることができます。

さらに、工場で大量生産されているスレート屋根は加工が容易なので、「デザインやカラーバリエーションが豊富に存在する」というメリットも持っています。


スレート屋根のデメリット

一方、スレート屋根には以下のようなデメリットが存在します。

  1. 定期的な塗り替え工事が必要
  2. ひび割れが発生しやすい


スレート屋根は屋根材の中でも耐用年数が短く、メンテナンスの目安年数も約7~8年と短スパンです。
屋根の塗膜の劣化を放置すると屋根内部の雨漏り・腐食につながってしまうことから、定期的な塗り替え工事が必要となります。そのため、他の屋根材に比べてトータルの工事費用が高くなってしまう場合があります。

また、スレート屋根は非常に薄いことから、飛来物の衝突などによってひび割れが発生する可能性があります。
ひび割れ箇所から雨水が入り込み、雨漏りや腐食が発生する危険があるため、ひび割れに気が付いたら早急に補修するようにしましょう。


スレート屋根のメリット・デメリット|耐用年数や耐震性について解説!


②金属屋根

金属屋根とは「金属を薄い板状に加工した屋根材」のことで、鉄やアルミニウム、ステンレス、ガルバリウム鋼板などの様々な金属が用いられています。
中でもガルバリウム鋼板製の屋根の人気が高く、スレート屋根に負けず劣らずのシェア率を誇っています。


金属屋根のメリット

金属屋根のメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  1. 耐久性・防錆性に優れる
  2. 軽量で地震に強い
  3. デザインが豊富に存在する


金属屋根の素材として用いられているガルバリウム鋼板とステンレスは、耐久性に優れる上にサビにも強いです。
優れた耐久性・防錆性により、屋根を長期間にわたって保護し続けることができます。

また、金属屋根は屋根1㎡あたり約6㎏と、スレート屋根よりも軽量です。
地震による被害を最小限に抑えることができるので、「大地震に備えた家づくりがしたい」という方には金属屋根がおすすめです。


金属屋根のデメリット

一方、金属屋根は以下のようなデメリットも持っています。

  1. 遮音性が低い
  2. サビが発生することがある
  3. 強い衝撃によって傷や凹みが発生しやすい


金属屋根には防錆性に優れる金属が使用されていますが、半永久的にサビないというわけではありません。長期間にわたって雨風の影響を受け続けることで、表面にサビが発生する可能性があります。
腐食によって屋根材に穴が開き、屋根内部の雨漏り・腐食につながる恐れがあるため、サビに気が付いたら早めに補修するようにしましょう。

また、金属屋根は強い衝撃によって傷や凹みが発生しやすいです。
建物の見映えが悪くなるだけでなく、塗膜のひび割れや剥がれにつながってしまう危険があるので注意が必要です。


金属屋根のメリット・デメリット|耐用年数や費用、地震への強さについて解説!


おすすめの金属屋根

ガイソー山梨店では、以下のメーカーの金属屋根をおすすめしています。

  • 福泉工業株式会社「シルキーG2
  • ニチハ株式会社「横暖ルーフ
  • 株式会社ルーフタイルグループジャパン「SENATOR


シルキーG2

シルキーG2は「耐久性・耐候性に優れる」「遮熱・断熱・防音効果が期待できる」「軽量で地震に強い」といった特長を持っています。
期待耐用年数が約30年と長いので、長期間にわたってメンテナンスフリーで経済的な屋根材と言えます。
さらに、屋根1坪あたりの重量が約17㎏と非常に軽量であることから、屋根カバー工事に適しています。


横暖ルーフ

横暖ルーフは「遮熱性・断熱性に優れる」「耐用年数が長い」「軽量で耐震性に優れる」「長期保証付きで安心」といった特長を持っています。
屋根からの熱の侵入を防ぎ、室内の冷暖房効果を逃がさないことで、一年を通じで快適に過ごせるご自宅が実現できます。
また、横暖ルーフには長期メーカー保証が付けられているため、工事後も安心してお過ごしいただけます。


SENATOR

SENATORは「耐久性・耐候性に優れる」「軽量で地震に強い」「台風や降雪に強い」といった特長を持っています。
優れた耐久性・耐候性によって色あせの心配や塗り替えの必要がないので、長期間にわたってメンテナンスフリーとなります。
さらに、独自の「インターロック工法」で台風による屋根材の飛散・落下を防いだり、表面に焼き付けられた天然ストーンチップの凹凸によって屋根からの落雪を防ぐことができます。


過去のコラムでこれらの製品について解説しておりますので、興味を持たれた方はぜひそちらもご覧ください!

ガイソー山梨店のおすすめの屋根材の特長や耐用年数について解説!


③セメント瓦

セメント瓦とは、「セメントを原料として作られた瓦」のことです。
セメント瓦は高度経済成長期によく用いられていましたが、スレート屋根や金属屋根の人気に押され、旧式のセメント瓦は生産数が激減してしまいました。
現在では新たに開発された軽量セメント瓦が主流となってきています。


セメント瓦のメリット

セメント瓦のメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  1. 安価で施工できる
  2. 耐久性・耐火性に優れる
  3. デザイン・カラーバリエーションが豊富に存在する


セメント瓦は工場での大量生産が可能なので、屋根1㎡あたり約4600円ほどで購入することができます(軽量セメント瓦の場合)。
加えて、セメント瓦の施工経験が豊富な業者が多いことから、人件費や作業費もあまりかかりません。

また、セメント瓦は非常に優れた耐久性を持っているので、約30~40年と期待耐用年数が長いです。
セメントは頑丈な素材というだけでなく、「不燃材料」と法律で認められているほど火に強いことから、万が一火災が発生したとしても屋根が焼け落ちてしまうことはありません。


セメント瓦のデメリット

一方、セメント瓦は以下のようなデメリットも持っています。

  1. 定期的に塗り替え工事を行う必要がある
  2. ひび割れが発生しやすい


セメント瓦自体の期待耐用年数は約30~40年ですが、塗膜はそれよりも早く劣化してしまいます。
セメントは「水を吸い込みやすい」という性質を持っていることから、塗膜の劣化を放置すると屋根材が雨水や湿気を吸い込んでカビ・コケやひび割れ、屋根内部の雨漏り・腐食などが発生する可能性があります。
そのような事態を未然に防ぐために、約10~15年おきに塗り替え工事を行われなければなりません。

また、セメントは固くて柔軟性に乏しいことから、強い衝撃を受けることでひび割れが発生しやすいです。
ひび割れ部分から雨水が入り込み、屋根内部の雨漏り・腐食につながる危険があるため、早急な補修工事が必要となります。


セメント瓦のメリット・デメリット|耐用年数や価格について解説!

④粘土瓦

粘土瓦とは、「粘土を原料として作られた塗料」のことです。粘土を成型し、高温で焼き上げることで製造しています。
粘土瓦の表面には「釉薬(ゆうやく)」が塗装されている場合があり、粘土瓦のツヤ感と防水性能を向上させる効果があります。
釉薬が塗装されている粘土瓦を「釉薬瓦」「陶器瓦」と呼ぶのに対し、釉薬が塗装されていない粘土瓦のことを「無釉薬瓦」「無釉瓦」と呼びます。


粘土瓦のメリット

粘土瓦のメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  1. メンテナンスがほぼ不要
  2. 防水性能に優れる
  3. 遮音性が高い


粘土瓦の期待耐用年数は約50年以上とされており、メンテナンスの目安年数も約20~30年と長めです。
1回行えば数十年にわたってメンテナンスフリーとなるので、経済的にお得な屋根材であると言えます。

また、釉薬が塗装されている場合、優れた防水性能(撥水性能)によって屋根材への雨水の浸透を未然に防ぐことができます。
屋根内部の雨漏り・腐食を防止することで、屋根だけでなく建物全体の寿命を伸ばすことにもつながります。


粘土瓦のデメリット

一方、粘土瓦は以下のようなデメリットも持っています。

  1. 建物の耐震性が低くなる
  2. 工事費用が高くなりやすい


粘土瓦は屋根材の中でも重く、屋根1㎡あたり約60㎏、種類によっては100㎏近くになることもあります。
屋根材が重くなると建物全体の重量が大きくなるので、地震力も比例して大きくなってしまいます。地震が発生しやすい日本において、「建物の耐震性が低下する」というのは大きなデメリットであると言えます。

また、粘土瓦は工事費用が高くなりやすいです。粘土瓦自体の価格が高いことに加え、施工や取り扱いに専門的な知識・技術が必要となることから作業費や人件費もかさんでしまうためです。
粘土瓦の工事費用は約8000~15000円と、屋根材の中でトップクラスに高額です。


粘土瓦のメリット・デメリット|耐用年数・費用について解説!


⑤アスファルトシングル屋根

アスファルトシングル屋根とは、「基材であるガラス繊維をアスファルトでコーティングして作られた屋根材」のことです。表面には着色された石粒が吹き付けられています。
アスファルトシングル屋根はシートのようにペラペラな形状をしていることから、「カッターやハサミを用いて切断し、専用の接着剤でルーフィングに張り付ける」という独自の方法で施工されます。


アスファルトシングル屋根のメリット

アスファルトシングル屋根のメリットとして、以下の4点が挙げられます。

  1. 雨漏りが発生しにくい
  2. 軽量で耐震性に優れる
  3. 遮音性が高い
  4. ひび割れが発生しにくい


アスファルトは防水材として使用されるほど防水性能に優れている上に、アスファルトシングル屋根には仕上げ材として防水シートが使用されています。
加えて、アスファルトシングル屋根は他の屋根材のように釘で固定されていないので、屋根材と釘の隙間から雨水が入り込むことがありません。
そのため、「雨漏りが発生しにくい」というメリットがあります。

また、アスファルトシングル屋根はペラペラとしたシート状の屋根材なので、飛来物の衝突によってひび割れが発生することはほとんどありません。


アスファルトシングル屋根のデメリット

一方、アスファルトシングル屋根には以下のようなデメリットも存在します。

  1. 強風に弱い
  2. カビ・コケが発生しやすい


接着剤の塗布量や圧着が不十分だった場合、強風によって屋根材が持ち上がったり飛散してしまう可能性があります。
また、表面に吹き付けられている石粒が剥がれることで、屋根の色あせや変色が発生してしまいます。

アスファルトシングル屋根は内部に湿気がこもりやすいので、湿った場所を好むカビ・コケも発生しやすいです。
屋根材の劣化を早めたり、人体に悪影響を及ぼす危険のある胞子がまき散らされるので、屋根材に発生していた場合は早急な補修工事が必要となります。


アスファルトシングル屋根のメリット・デメリット|防水性・重量について解説!


おすすめのアスファルトシングル屋根

ガイソー山梨店では、オーウェンスコーニングジャパン合同会社が取り扱っている「オークリッジスーパー」をおすすめしています。

オークリッジスーパーは「耐久性・防水性能に優れる」「軽量で地震に強い」「耐風性・遮音性が高い」といった特長を持っています。
雨漏りや強風による屋根材の飛散を未然に防ぐことができるので、台風対策に有効な屋根材です。
また、屋根1㎡あたり約12㎏と非常に軽量なので、建物の耐震性を高めることができます。


ガイソー山梨店のおすすめの屋根材の特長や耐用年数について解説!


まとめ

以上、屋根材5種類の期待耐用年数や費用、メリット・デメリットについて解説させていただきました。
それぞれの屋根材についてもっと詳しく解説しているコラムへのリンクが貼られているので、気になる屋根材がありましたらぜひコラムもご参照ください。

屋根材を選ぶときは、費用だけでなく期待耐用年数やメリット・デメリットを比較検討する必要があります。
屋根材について少しでも分からないことがあれば、ぜひお気軽にガイソー山梨店にご相談ください!(*^^*)